Q 洋画の邦題が駅馬車 (1939/Stagecoach)、欲望という名の電車 (1951/A Streetcar Named Desire)等からへんてこな邦題がつくようになるのはいつ頃からですか?
A Quoraでの私の回答
stagecoach
乗合馬車を誰かが当時「駅馬車」としたんでしょうね。私は不思議に思わなかったので、ずっとジョン・フォードの名作=駅馬車だと思ってました。貴方はよく気づきましたね。「欲望という名の電車」これも今は普通にテネシー・ウィリアムズの作品と言われており、私も違和感を感じなかったのですが、記憶では映画の冒頭そういう名前"Desire"行きの電車から降りるビビアン・リーがいたので、この街はそういう場所なんだと思ったものでした。※絵は、私が20代の時、作品の名前に吊られて劇場で見て、パンフレットを買い、見よう見まねで描いたものです。
他の人がいろんな作品名が邦訳されて全く違った題名になることを説明されていますが、全然違った意味の題名のせいで割とヒットしたこともあるみたいです。
例えば余談ですが、「ローマの休日」これもいろいろ言われていますが、私自身はRoman
Holiday
は、「ローマ式休日」ではないかと勝手に思っております。ことさらに難しい歴史的な意味を題名に与える人もいますが、ウィリアム・ワイラー監督なら、もっと単純な意味を持たせたのではないかと...。新聞記者役のグレゴリー・ペックが王女が家出をしたと知って、「これがローマなんだ」という気の利いたとっておきの(一生で一度の)休暇を見せてあげようと友達のカメラマンと策を練るのですが....最後に、ほんの僅かな間に人間としても成長したアン王女(オードリー・ヘップバーン)は自分の立場を理解しつつ、記者会見で「どこがいちばん気に入ったのですか?」と問われ、最初の返答を訂正して「ローマです」と話す件(くだり)は、この映画の神髄ですね。アン王女の気持ちが込められた瞬間で、涙が出るシーンでした。
フランス映画「太陽がいっぱい」原題名Plein
Soleilですが、これも「厳しい照り付けるような太陽の下で」といった意味でしょうが、それを日本では「太陽がいっぱい」と表現したのは、うまいですよね。作品を見た人なら、なるほどとうなると思います。切りがないので、これくらいに。
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