2020年5月2日土曜日

クリスマス・カード

2019年12月25日

  1枚のクリスマス・カード


WE ARE FOREIGN PRISONER IN SHANGHAI QINGPU PRISON CHINA. FORCED TO WORK AGAINST OUR WILL.
PLEASE HELP US AND NOTIFY HUMAN RIGHTS ORGANIZATION USE THE LINK TO CONTACT MR PETER HUMPHREY
HAPPY CHRISTMAS
(訳; 私たちは、中国の上海にある青浦刑務所にいて、強制労働させられています。助けて下さい。そして人権擁護機関に知らせて下さい、フィナンシャル・タイムスの記者のピーター・ハンフリー氏とつながっていますから。幸せなクリスマスを!)

 少女は、ロンドンに住んでいる6歳の子供で、彼女は友だちにクリスマスカードを贈ろうと思ってお店で買い物して自宅に帰ってきた。友だちにクリスマスのお祝いのカードを渡すのは毎年だけどいつも楽しい。少女は心がこもったカードを何枚も書き続けた。

何枚か書き終えて、次のカードを開いた時、少女は、誰かがそこに何かを書いているのを見つけた。

 何だろう、何て書いてあるんだろう。いたずらかな?気になって少女は、父親にそのカードを見せた。
 父親も最初はいたずらではないかとも思ったが、そこに書いてあることが何か重大で、直ぐに連絡しなくちゃいけないのではないかと感じた。
そして、この中国の上海で書かれた助けを求めるメッセージは、イギリスの報道機関に、またピーター・ハンフリーのもとにも伝えられることになったのだ。詳細は記事の通りです。(BBC Newsの記事から)

 Peter Humphreyピーター・ハンフリー。彼は中国で会社を経営していたが、2013年イギリスの製薬会社の依頼で、社内情報を漏洩した人物を調査していたのだった。これが、中国公安当局の気に入らないことだったのだ。米国籍で中国系の妻共々逮捕され、翌年有罪が確定し、上海の刑務所に収用されてしまう。イギリス外務省の働きかけもあり、刑期が短縮されて2015年6月に彼らは釈放されている。
 彼の自白については、公安当局が国営TVと結託して「罪を認めた」場面を放送するなど行っているとして、彼がイギリスの放送規制機関に陳情を申し立て、受理されており現在調査が行われている。海外進出して発信を続けようとしているこの中国国営中央TVはこのことでイギリスには入り込めないだろう。
 Financial Timesフィナンシャル・タイムスは、日本経済新聞社が2015年に買収して現在は同社の傘下にある。
※2019年12月2日 facebookのkonoyubi tomare に投稿した記事です。 


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