2026年2月8日日曜日

非常に不透明な中国 82集団軍の動き

  「自ら非を認めること」中国では、おそらくそのような概念がそもそもないと思われる。自分は皇帝であり世界を統率するというのは、昔はナポレオンやカエサル(J・シーザー)今のトルコに至るまで世界を制覇したチンギス・ハーンであればそうだったろう。しかし現代世界でそのような野望を持ち実行するなぞ狂人でしかない。実は中国では誤った歴史観を持っている狂人が現実の世の中を牛耳っている。K.Sとイニシャルで呼ぼう。最近M1でK.S.Dという言葉を編み出して人気が出た漫才コンビがいたけど、本当はK.I.Uが正解である。それはともかく今北京の中南海で起きている事は世界が知り得ない出来事で、それだけにフェイク・ニュースが飛び交う羽目になっているのだ。人民解放軍という軍部の北部地区の80集団軍や82集団軍が北京郊外に展開しているという不確定な情報があるが、実際に張副主席や劉その他軍部の主要な指導者が拘束されている事実は、彼らの指揮下でずっと指導されてきた将校や下士官がそのまま受け入れるはずがないのは容易に想像できる。82集団軍は張直属の部隊である。

 1989年天安門に集まった学生や労働者の群衆に対し命令を受けた戦車軍が対峙したが第38集団軍(38軍)の徐勤先軍長は、人民への武力行使(北京への強行突入・鎮圧命令)に「人民に武器を向けることはできない」と拒否し、解任された。この時の北京軍区所属の第38集団軍は(現在は第82集団軍に改編)は、首都防衛の主力であった。1989年5月の戒厳令下、徐勤先(じょ・きんせん)軍長は軍のトップとして出動を命じられたが、政治的解決を主張し拒否し、その後、軍規律違反、命令拒否を受け、徐軍長は解任され、張美遠副軍長らが部隊を引き継いだ。6月4日の強制鎮圧において、軍の部隊は民衆に対して発砲し、天安門広場を制圧した。



  写真は1989年天安門事件のタンクの前にたちはだかる男性を写したWSJの記事から

 尚、この有名になったタンクマンの画像について真偽が確定していないが、この広場での犠牲者についての情報も未だ正確には報道されてはいない。

 毛沢東の時には林彪。天安門事件の時は鄧小平で、胡耀邦と趙紫陽が失脚した。趙は学生を含む市民の方に向いていた。それが天安門事件につながっている。今回の張副主席は周の台湾併合に反対する立場を一貫して取っていた。しかし軍部は周より張の側に付いているようだ。2月中頃になろうとしているのに、今だに様々な憶測が広がっている。

2026年1月27日火曜日

文革シンドローム

 遂に、というか中国の中枢で事件は起きた。ほんの数日前の事だった。それまでも似たような出来事は起きているが、今回は「 中国軍部ナンバー1と2の張又侠 Zhāng Yóuxiá 中央軍事委員会副主席と劉振立 Liu Zhenli 統合参謀部参謀長が規律違反容疑で調査を受けていると中国国防部が24日に発表したからだった。国内では収拾がつかないほどの大規模な労働者による大きなデモが連日起きているが、今回の騒動はクーデター或いはその一歩手前の事件として関係者が大量に処分されるほどになっているという。その真逆な説もあることに注意を要する。

今回の事件に関するyoutube動画 

北京市内の高速道路での異常 

最近の中華関連の動画は以前と比べてかなり異常な状況を浮き彫りにしているようだ。

 最近イランでも暴動が起きているが、中国の労働者によるデモと似たような状況と言える。両国では全土で暴動が起きているが、それを鎮圧するのは中国であれば警察あるいは公安であるが、軍隊である人民解放軍が出るのは最終的手段である。そのことと今回の人民解放軍のトップ1&2が拘束されているのと関係があるかないかは知れないが、世界情勢的にはほとんど同時期に起きた出来事である。

中国の高位軍幹部4人が、真っ赤なじゅうたんの上に立ち、右拳を高く掲げて、共産党幹部による大規模な公式会議で宣誓している

劉振立氏(左)と張又俠氏(右から2人目)

 今日1月28日になり、また違う見方をする人もおり、中国ウォッチャーの柯 隆さんも戸惑っているふうに見える。

 そこで二つのサイトを見ることで、現在の北京の情勢が見えてくるかも知れない。あとは三十五に任せてもいい。

八十二軍が北京を制圧しているという説

周主席によりクーデターを制圧したという説

 

2番目のサイトにしても内乱が発生してもおかしくないとしている。いずれにしても日本のオールドメディアは何も報じていない。

結局、次の動画が事実のような気がする。

周では誰もついていかない真実

 幼馴染でもある張氏が公の場で周主席に対し最後通告みたく言い放った言葉が記録されている。「あなたは一体どこにこの国を連れて行くつもりか?」というもの。一帯一路の夢も潰え、国内外で建設ラッシュに注ぎ込んだ資金は枯渇しているし、コンクリートの塊に住むべき人は見当たらない。そんな経済状況と賃金を受け取らない労働者が国内で溢れかえっている状況は、政治の中枢も統制が取れていないと批判されてもおかしくない。仮に張氏や劉氏らが拘束されていても、第二第三の張氏、劉氏が登場するに違いない。特に張氏は軍部の中で最も信任が厚く頼られているトップである。その張氏と劉氏を支えてきた多くの部下が周近平の言いなりになるという筋書きはない。でも

ファクトチェック!

実際にはイギリスのスターマー首相が訪中しているから、これなんだという話になってきている。(1月30日現在)日本の著名な教授のサイトがまことしやかにクーデターを流すから、Xの記事と相まってすっかり信じてしまっていた。ただ言えることは、中国の軍部で異変が起きていること。それは毛沢東時代から続く中国の変革の波なのだろう。三体という小説には子供が親に思想的に制裁を加えるシーンがある。しかし文化を破壊した中国には時代を引き継いでいる伝統もなく、あるのはただ乾燥した荒野にコンクリートの塊を乗せた構築物だけだ。木の温もりなぞも存在しない。精神的な拠り所もない世界である。いつかは亡霊がやってきて周主席の足元を掬うことになるだろうが、既にその兆しは見えていると言えなくもない。



2026年1月16日金曜日

早苗シンドローム

  高市早苗総理が就任後初めて実家のある奈良に帰省した。奈良市内は歓迎ムードで中国人を除く外国人も含めて、早苗ちゃん饅頭とか土産屋が大繁盛しているらしい。いつもなら迫害を受けている奈良公園の鹿も一安心といったところ。ちょうど李韓国大統領と日韓首脳会談もあり、他府県からの応援ももらい相当な警備が行われてようだ。

 そして株価は南鳥島でのレアメタル事業の海洋発掘作業が加わり、連日ストップ高の様相を呈していた。特に東洋エンジニアリングとか第一稀元素工業や岡本硝子など関連銘柄に広く買いが集まった。ストップ高とは買いたいと思う人がいても直ぐには買えない状態のことである。

  海洋地球研究船「みらい」JAMSTEC(海洋研究開発機構)

 ここ一週間の間にまた政治の動きがあった。高市早苗総理が衆議院を解散し総選挙すると明言した。既に自民党が分裂しているが、立民も分裂必至となった。選挙をすれば立場がないと考えたか公明党との連立を模索した。それにより「ゆうこく」というグループが生まれている。大義は「選挙制度改革」で維新の目指すものと一致している、また既に実質的に連立となった維新との合流に国民の審判を問うというものだ。ちょうどメローニ首相が来日した直後の動きだった。既存の殻を打ち破って欲しいと期待する。既存のとは、石破とか森山とか岩屋とかの媚中議員を一掃し、新たな自民党を建て直すことを意味する。食品に対する消費税の撤廃をうたっているが、軌道に乗ったら撤廃するは国民の意思に反する。
 ただ株価に予想外の混乱を与えている。先頃まで半導体関連で爆上げしていたのが、下げたりもしている。来月の高市政権が安定するまでは円安と連動して不規則な動きになるだろう。
 23日の日銀決定会合があり、金利が少し上昇し、円安の中での円高の動きとなる、もうすぐ円キャリートレードが始まると懸念される、などなど春の嵐は吹き続けているようだ。





2026年1月11日日曜日

三十五シンドローム

  土曜(1月10日の本戎の日)の日は西梅田で仕事をしていた。同時間帯の17時代。一人は高校生の男子。右手には布製のトートバッグを持っている。彼が入った棚のある通路は女性タレント写真集がある。一度コミックを見に行ったが、それはカモフラージュだろう。再び同じ通路に入る。そして文具の目立たない所を巡って出て行った。彼と同時間帯に三十五によく似た女性が現れた。女性は30代にも見えるし、40代にも見える。黒のニット帽にブルーのGパンに白いスニーカー、左手に茶色の革ジャンを持っていた。編み物コーナーや新刊・話題書コーナーでそれぞれ本を購入して帰って行った。その時、え?三十五じゃないの?ってほんとに思ってしまった。この界隈は初めて来る場所らしく案内板とかを見ていた。右肩から黒いショルダーバッグを吊るし、黒い薄いブルゾンを纏っていた。茶色がかった髪とピアスが、三十五とは違うなと思わせた。

藤井フミヤTRUE LOVE

 彼のコンサートならぬ絵画の個展に行ったことがある。阪神百貨店だったと思う。そこでマフラーを失った。ただこの歌は彼の作詞・作曲であるけれど、ほんとうに心がこもった歌だと思う。昔の「キミ」を思い出して歌を歌う。いろんな場面を想像して。確かにあれは本当の愛だったんだ、と。ちょうどこの時期で今宮戎も思い出すことが出来る。お前はメールでどっか遠いところへ行ってしまいたいね、と言ってたよね。今も変わらないんだったら、今度はさ、モネも鹿も堪能しましたっていうお前に、オランダのマウリッツハイス美術館に連れてってやりたいと思ってる。これは絶対に実現したいと思っている。本屋の中ではいつも真珠の耳飾りの少女にはそう言って、いつか二人で行くからねって話しかけてるよ。彼女の耳に付けている真珠と思われているものは実は真珠じゃない。昨日の女の人もピアスをしていたから、三十五ならお気に入りは首飾りと知っているから、やっぱり違うなって思ってしまったけど、なぜか寂しさが残った。本当に違うのかな?なんてね。

 オランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館のフェルメールの絵。同美術館提供
  ※ オランダ絵画の至宝が、再び日本にやって来る。17世紀オランダ絵画を代表する画家ヨハネス・フェルメール(1632~1675年)の傑作「真珠の耳飾りの少女」が、今夏(2026年)14年ぶりに来日し、大阪で公開されることが発表された。会場は大阪中之島美術館(大阪市北区)で、会期は8月21日(金)から9月27日(日)まで。日本での公開は2012年以来となる


♪振り返ると いつも君が笑ってくれた

  風のようにそっと  まぶしすぎて 目を閉じても浮かんでくるよ

  涙に変わってく….

 数日前に家に薬箱が届いた。桐製でどこかの家で使われていたのだと想像するけど、大事に使っていたんだろう。小さな引き出しが20ほどあって…去年の11月に三十五の家の中でその薬箱が置かれていたので引き出しをそっと開けてみた、そんな夢を見た。どんな意味があるんだろう。薬箱が運んでくれる夢。


2026年1月6日火曜日

トランプ・シンドローム

  1月2日遂に米軍がベネズエラに侵攻し、マドゥロ大統領夫妻を拘束し、ニューヨーク地裁で裁判にかける手続きに入った。罪名は麻薬密輸。トランプ大統領がベネズエラ沖に米軍を展開したのは昨年9月。航空母艦を配し、陸海空で密輸船を一網打尽にする作戦だった。密輸の中身はフェンタニルという合成麻薬である。中国が日本(沖縄や名古屋)といった第三国を経由して麻薬成分を輸出している事はアメリカはすでに把握していた。その時点ではまだ麻薬ではない。そこからベネズエラやコロンビアなどの国に送ってから精製して初めて合成麻薬が完成する。今回の作戦はCIAの指導の下、ベネズエラの政府中枢に内通者を置き、すべての行動を把握し、徹底した極秘行動とピンポイントの武力行使で大統領を補足し、強襲揚陸艦で連れ去っている。空は早期警戒機とヴィン・ラディン殺害で有名になったブラックホークMHー60がおり、第160特殊作戦航空連隊ナイト・ストーカーズが直接大統領を拘束する役目を担った。

 ところでTVでは報じていないが、これらの大体的な作戦の目的の一つには、アメリカの対中国に対する攻撃という意味が含まれていると思う。実際に密輸のフェンタニルではアメリカ国内で2万人の人々が死んだと言われており、これは国家的なテロだとトランプ大統領は位置付けており、今回の作戦を単にロシアのウクライナ侵略と同一の次元で語るべきではないと考える。


写真は、grand fleet.infoのもの。


 よってこのベネズエラの作戦を単一の作戦ではなく、台湾を睨む中国の野望に対する牽制の動きも内蔵するものと捉えた方が正確だろうと思う。対中国はアメリカを含む太平洋沿岸諸国含むアジア圏であり、対ロシアはEUなど北大西洋のNATO同盟国がいわゆる「南下政策」を阻むことに繋がるのである。

 今イランで国民の給与不払いに対する全国規模の暴動が起きており、ハメネイ師がロシアに亡命したのではないかとの憶測が流れている。全国規模の暴動は華の国の状況と非常によく似ている。そしてアメリカがイランの政府軍が国民に対し発砲するなら軍事介入すると表明するなど、今年に入り世界情勢が一気に変化した様相を帯びてきたようである。昨年イランの複数の核施設に対する爆撃が既に行われている。これもベネズエラと同じように入念に長期作戦を実行に移したものだった。


2026年1月3日土曜日

世界の中心で愛を叫ぶ

  1月2日の今朝テレビは、一人の女優が結婚したと伝えた。その後、「うちの主人が嘆いてました」と世の男性が彼女のlostを祝うより悲しむコメントが続く。彼女長澤まさみは、映画「世界の中心で愛を叫ぶ」で一躍スターダムにのし上がった。女優が様々な浮き名を流すことは世の常だし珍しいことではない。当時、妻夫木聡が人気俳優で引っ張りだこだったが彼女も触手を伸ばしていたら「よしなさいよ大火傷するわよ」と忠告されていたのを思い出す。その後どうなったかは知らない。昨年の年末のテレビで東野圭吾原作のホテルシリーズが放映されていた。キムタクとの共演で人気を博したシリーズだ。

 そりゃ誰しも「あなたを誰にも渡したくない」と言われたいだろう。長澤まさみも相手の男性にそういったのだろうか?

あなたを誰にも渡したくない


 1月3日更新;昨日2日は初出でとても忙しいというか、忙しくさせた日だった。芸能界のことなんか関係ないとでもいうように61歳の十は老けて見える爺さんが、小林秀雄全集の一冊を持ってうろうろするから悪いんだよ。正月早々というやつだ。世の中の実装が見えてくることが時々ある。その爺さんは生活保護を受けて医療費は只らしい。生活費は入院中の父親の年金で支えているらしいが足りないのだろう。昨日も天王寺でやらかしたらしい。身分証を素直にはいどうぞと見せる。半グレに見習って欲しい仕草だ。いや病気やろう。家でゆっくり小林秀雄を読んでたら良かったのにさ。久しぶりで天満署から歩いて昔馴染みの市役所のある大江橋を通りローソンであったかい珈琲を飲む。とにかく外は寒かった。どこが世界の中心なのか分からないが、みな自分が世界の中心にいると思っているんじゃないか?三十五はけんちゃんの中で愛を叫んで欲しいと望んでるよ。今年はいつもの年とは違うんだって。ニコラ・テスラが言ってるよ。

2025年12月31日水曜日

大谷翔平シンドローム

  大谷という概念がこの世界に誕生して以来、様々なインフルエンスが起きている。それはどういうことなのか?中国の卓球世界ランキング第1位の孫 穎莎にまつわる一連の出来事は既に前回のブログで紹介したが、大谷翔平は日本ハム時代に留まらず、世界に羽ばたいて、ロサンゼルス・エンゼルス、そして2024年からロサンゼルス・ロジャースに移籍し活躍の場を広げた。しかし彼に対するバッシングは、途絶えた分けではない。敵地スタジアムで戦いをする限り続くだろう。ただこの後いくつか紹介するように、引退した先輩プレイヤー元N.Yヤンキースのデレク・ジータや現役のプレイヤー達がこぞって語ることは、ほとんど彼に対する敬愛やリスペクトに属する言葉だ。

いくつかの動画がそれを物語っている。

ゲレーロJr.の気持ち

捕手ウィル・スミスに対するささやかな嘘

 

  日本経済新聞の記事より

 2026.1.1更新;私達があまり知らない大谷に対する彼の哲学を理解しているのは、実は彼の妻だけなのかも知れない。ヒーローは孤独である。そのヒーローを惜しげもなくケータイで動画撮影する真美子夫人。微笑ましいと感じるが、彼は日々変わり続ける愛娘の行動が不思議でならない。その驚きは、彼の熱狂的ファン(例えば俳優のトム・ハンクスやロブ・ロウなど)などより熱狂的なものかも知れない。いくつかの動画が物語るのは、そういった俳優でさえも知らない出来事が多い。つまり人気俳優達は彼に自分にはないヒーロー像を描き、自分が熱狂的になることによって肩の荷を下ろしている気がする。名作「十二人の怒れる男たち」の中で一人の陪審員が「こんな無駄な時間を使うんだったらナイター試合を見た方がマシ」と呟くシーンがある。主演のヘンリー・フォンダが、たった一人若者が殺人犯に仕立てられようとしているのを貴方は真剣に議論もできないのかと怒る。
 2026年になって世の中は変わるんだろうか?中国では路頭に迷い凍死する人が増えている。NHK紅白歌合戦に対する問題も出て来ている。私はBSを見たいから受信料を払っているが、WOWWOWのように必要な人が受信料を払うのを選べるようにすべきかも知れない。日本では外資系のテーマパークが人気であるが、NHK自体も外国系の職員がいることが今回の問題を生み出しているのではないかと推察する。NHKスペシャル(ホットスポット等多数)や未解決事件、などは優れたスタッフが良作品を生み出している。今年も大谷は、WBC含め二刀流で大活躍してくれるだろう。しかし日本国内の様々な問題も山積している。大災害やそれに伴い米や水不足を指摘する人もいる。先を見越して今から対応していく必要がありそうだ。
 

2025年12月22日月曜日

孫 穎莎シンドローム

  孫 穎莎Sun YingSha は、卓球会では中国の代表であり、世界ランキング1位の選手である。日本の長崎美柚もダブルスでは木原美悠と共に世界ランキング1位になっている。そういったことが、ある大会のある場面では真剣な場面がガラッと変わって微笑ましいシーンとなってしまうことがある。長崎は孫を尊敬しているし、目標にしているのは、これまで世界ランキングトップになったことがある同期の平野美宇も同じである。孫と仲の良い伊藤美誠や早田ひなといった同期組が出て来たことで、これまで日本の代表だった平野沙也加や福原愛や石川佳純らが表舞台から姿を消している。

 最近の中国の日本に対する行動は異常であるが、それが卓球界にも及んだと言えようか。確かに困ったことがあったら、同じような気持ちを抱いている者を友とする方が良い。最近日本の小泉防衛相はNATOの首脳らとタッグを組むに至った。そして米空母打撃群は南、東アジア海域において中国船団を包囲しているふうにも見える。それは台湾を視野に入れた中国の戦域が拡大していると考えている米国の戦略だろう。高市早苗総理に対するバッシングは中国だけに留まらず、立民を中心とした野党や自国のメディアも巻き込んで一層悩ましい状況を作り出しているが、考えてみればそんなことは今に始まったことじゃないし、そのためにこそ日米安保体制はあるはずだから。もしメディアに日米安保反対といった立場の人が多くいるのなら、当然今の政権は目の上のたん瘤なんだろう。

 NTTdocomoニュースより

 さてこのシーンは香港大会において孫が対戦相手の長崎のサーブが反則とクレームをつけて、バッシングの的になるはずの長崎がやっちゃったーと舌を出して煙に巻いて終わった試合での微笑ましいシーン。10年前に北京のRed Wall Garden Hotelに泊まった際に、そこのホテル担当のレディーが素敵な笑顔で私の撮る写真に入り込んで来たのを思い出す。その時思わず笑ってしまった。でも実際にアジアに行けばベトナムでもタイでも日本人に対するリスペクトというか憧憬のようなものを肌で感じた。一緒にカメラに収まって欲しいとか、勝手に撮られている。孫は日本人選手とは仲が良く、それは誰しも日本のアニメだとかアスリートに対する憧れとか混ざった日本に対する憧憬のようなものが入り混じった感情なのだろうと思う。今回孫が投げかけた波紋は世界中の多くの人々の心を掴んだはずだ。私も彼女の勇気ある発言には涙した。
 大谷含むドジャーズの日本人ピッチャーだって敵地スタジアムに入ったら凄いバッシングや帰れコールで溢れかえるのを見れば、こと卓球界が日本人選手だからとイジメるのも珍しい現象ではない。それなのに孫が今回中国の大会で自身の進退を賭けた行動に出たのは、おそらく前代未聞のことなんだろう。それだけに連日YouTubeで誰しも取り上げるまでになっている。その一番分かりやすい解説動画はこんな感じです。


 孫 穎莎がいるから今中国のファンは黙らざるを得なくなった。世界に大谷翔平という概念が誕生してから世界が変わったのだろう。お互いをリスペクトするのがアスリートの条件かも知れないし、アスリートしての自分自身の自覚または誇りというものを持っているから、孫のような勇気ある発言も出来るのだろう。

 今朝TVで久しぶりに愛ちゃんの笑顔を見た。福原愛は再婚し、お腹に子供を宿しているという報道だった。本当に彼女には幸せになって欲しいし、彼氏には幸せにしてやって欲しいと切に望むものである。

12月24日更新;三十五メリークリスマス!この歌を聴くとあの日のことを思い出してしまうよ。




2025年12月9日火曜日

12月8日未明

  この表題で思い起こすのは、太平洋戦争が勃発した「先制攻撃」の真珠湾攻撃の日(現地時間7日午前7時50分)の事である。最近この真珠湾攻撃についての記述がある本が出版されている。「サイコパス」は、脳科学者宮本信子氏の本と同じであるが、色んなエピソードが描かれていて面白いし、買おうかなと何度も思ったが、買えなかった。理由は、本の出だしである人物がイギリスの諜報機関を通じて米国のCIAならぬFBIのフーバー長官に軍事機密をもたらすというものであるが、なぜそのような重要機密と言っていい事柄がよりによってフーバーにもたらされたのかという点に疑念を持ったことによる。もう一人同時期にフーバー大統領がいるが、彼ならおかしくもないが、なぜFBIなのか。彼が初代長官に任命されたのは1924年である。時代背景にはマフィアが暗躍する時代の禁酒法時代に闇酒で儲けたり、当時警察と真っ向から対峙していたから州を跨いで捜査する機関が待望されていたのであった。その後マッカーシー旋風という言葉があるが、アメリカ国内に共産主義の波が押し寄せていた時に大掛かりな赤狩りを行っている。その先鋒にはエリア・カザンとかの映画製作者や作家のアーネスト・ヘミングウェイが含まれる。しかし時代は1945年である。機密情報なるものが彼にもたらされたが、彼はサイコパスであり、米国の利害に関係なく情報を信じず放置したというもの。実は既に米国が日本の先制攻撃があるのを察知していたというのは歴史的事実である。日本の機動部隊は北海道の択捉島にある単冠(ひとかっぷ)湾に集結して、その後航路を東に取っている。有名な台湾で一番高い山である「新高山登れ」や零戦から発信された「トラトラトラ」とモールス信号の長く永遠に続くトラ連送もおそらく傍受されていたのだ。




 なぜ日米は開戦したのか?その辺りの歴史的考察は非常に大事だと思っている。ワシントン条約や国際連盟脱退、ハルノートなど日本が開戦に向けて直走った歴史を鑑みることは、今後の日中の懸念材料や日米貿易摩擦など多くの課題に際して幾つかの糸口を見つけられるかも知れないからだ。

米国内は、第一次大戦に参戦した結果戦地で多数の戦死者を出したことにより厭戦気分が国民の間に定着していたのだった。そこで何とかそういった機運を打破したいと考えたルーズベルトは、様々な機会を通じて日本を戦争に巻き込もうとしていた。それがワシントン条約での不平等な戦力配分を押し付け、満州での日本の地位を認めず国際的に孤立に追い込むことに注力していたのだった。第二次世界大戦或いは太平洋戦争或いは大東亜戦争と色々言い方はあるが、例え当時野村特使が尽力を尽くそうともそんなに効果があったとは考えられない。既に日本が先制攻撃ありきだったのだから。この攻撃で最近成功したのはアメリカの同盟国であるイスラエルである。ネタニヤフは国内での信用失墜を対外政策で乗り切ろうとしていた。昔からよくある話である。

更新;12月17日 今の世界はどうなっているんだろう、と思うことがある。特に中国やアメリカの情勢についてそう思う。中国では各都市でデモが加熱し拡大しつつある。労働者である人々を抑圧しているのは中央政権であり共産党である。昔日本でも極左の主張は、資本家が人民を抑圧していると抗議していた。ところが彼らが当時標榜していた共産主義は独裁政権となり、今や警察権力で人民を抑圧するに至る。アメリカはどうか?保護主義がこれまでのグローバル経済を打ち崩している。国内では他民族による自由主義が迫害されている、といった現実である。今年もあと少しで終わる。しかし世界のそういった情勢は終わらない。


2025年11月29日土曜日

目まぐるしい年の瀬

    ここんとこ未だ11月なのに社会は忙しく、目まぐるしく動いている。例えば日本の政治情勢の他に大分の家屋及び山林火災が発生している。その夜どう言う訳か夢を見た。山の中にいて自分のいる所にすごい勢いで火の手が迫っている。誰か知らない男性が身体に水を被り火の中を脱出している。それを見て自分も脱出しようするが駄目、火の勢いが強すぎる。戻って水を全身に被り火の中に入って脱出するシーン。今度は帽子が流れてくる。それを杭にかけてやる。道を歩いているとまた帽子を拾う。夢はよく見る。この間は三十五の実家の中に小引出しがいっぱいある箪笥を見ている。あとで検索したらそれは桐製の昔の薬箱やった。どうしてそんな夢を見るんだろう。別の日にはトカゲやムカデの夢を見る。次には蛍の夢。それらは吉夢と言われている。そして三十五にやっと会えた。リクルートスーツに身を包んでいる様が凛々しかったが、アカデミックな風景の中に立っていた。会いに行くと終始笑顔で迎えてくれた。「今日はありがとうな」とお礼を言うと、「最近ね、そこのグランドの隅で工事してて気になってたんやけど、クラブハウス建つみたい」と教えてくれた。と言うことは、三十五は大学かなんかで語学と思うけど教えているのかと思った。11月の最後の日には、ヨットの夢を見た。昔ディンギーに乗りたいと思ってたからなのか、船艇には24℃の文字が。心地よい気温を示す温度やけど、夢って面白いね。三十五と別れてから、ある日スキーの夢を見たことがある。初めてやけどファンスキーに乗ってスイスイと滑っている、バックや回転をフツーにやってのけている自分がいた。それから面白そうやからファンスキーの板を買って初スキーをしたら、何と!夢の中みたいにスイスイと回転やバックスキーをしてしまっている自分がいて驚いたことを覚えている。三十五と滋賀に一度行ったけど、今度は冬じゃない時期に行きたい。見たい場所も結構多いけどさ、こんなのしてみたいな…..。

ウィングサップで水面を滑りたい

 今度は香港での大規模なビル火災。昔「タワーリング・インフェルノ」というスティーブ・マックイーン主演の映画を見たが、ヘリを利用して人々を救出するドラマであるが香港のビル火災は一帯にある8棟のビルが足場の竹や防護ネットや発泡スチロール等を通して燃え広がる状況が現実となった。ビルの形状が歯車のように凹んだ部分が丁度煙突のようになっており火の勢いを増したのだった。原因はタバコの火の不始末と言われて逮捕者が多数出ているが、アジアでは足場は主に竹を使うと知ったのは10年ほど前にアジア旅行した時に改装工事でそれを実際に見たからだった。

  Bloomberg の記事より

 今回の香港の火災では1月29日現在128名が亡くなり、200名以上が未だ行方不明の状況で、空前絶後と言っていい大惨事となった。

 そして自分は防犯の仕事の中で、女性タレント写真集をパクった男と対峙することになった。彼はスマホに愛娘の写真を入れていた。同じ離婚を経験した者として通じる面もあるのだろうが、そういう出来事の一瞬一瞬に人生の重大な局面が隠されている。もうすぐクリスマスで我が家ではツリーの灯を灯した。そして歳末を迎える。今年は良い年だったか、そうでなかったかはそれぞれが思い方が異なる。政治家で言えば、高市早苗や小野田紀美、榛葉和也などは声を揃えて良い年だったと言い切るはずだ。今までの政治家がいかにから元気で中身を持たないものだったか知れる。もし台湾有事となったら香港火災のような事態に留まらない。以前に書いたが、彼らは既に三峡ダムに狙いを定めているはずだ。ウクライナの比ではない。日米韓豪、そしてインドや欧州連合も巻き込む事態となるだるう。日本の野党は中国の支配にある。何年も先を見通し出来ない利益を求めるのみの企業は潰れるだろう。安泰を望んでもどこからランサムウェア攻撃があるか知れない。

 私はこの世から「関税」が消えたら良いと思っている者だ。そして「国境」というものがあるから国同士の争いが起きるようになった。以前「新しい国境 新しい地政学」という本を紹介したことがあるが、最初誰かが国の概念を構築し、その後に国境を引くようになった。海や陸でも違いがあるし、私が大学の頃に12カイリという概念や200浬である「排他的経済水域」という名称が出来たのだからそんな大昔の話じゃない。16世紀の大航海時代に人は海の向こうに何があるか興味を覚え、そして探求した。コペルニクスの地動説は考え方そのものを根底からひっくり返した。その先に今の私たちがいるのだ。

補追;明日の12月4日夕方から地元のいい番大きな病院に無呼吸症候群で入院することに。以前その病院にヘルニアの手術で入院したことがある。世の中が新型コロナの真最中、でも隣の人には奥さんが面会に来ていたのを見て羨ましかったのを覚えている。

そしてその4日当日の15時に入院すると、手続きを終えてから、それから外からの照会には応じても良いですかとの質問、いいですよもちろん。で、仮にもし僕が拒んだとして、警察からそれがあったら教えるのでしょうかと逆に質問したら、それは時と場合によりますけどねと笑って答えてくれた。

結局二泊の予定が計器が上手くmattingせずに一泊2日で終わった。今後も整体でテーピングで済ますつもり。本屋で見つけたけど、最近絆創膏で治療なんてのもあるしね。

2025年11月23日日曜日

ペルソナ・ノングラータ Persona non grata

    昔シドニー・ポアチエ主演の映画「招かれざる客」があったが、それがこの言葉。最近中国の外交官が日本で物議を醸し、向こうの外交の責任者と話し合う場面も映し出され、再び物議を醸すという状態になった。映画とは別にこの言葉が一般に流布されたことがあった。それは山口組の当時ナンバー2であった宅見勝がフランスのパリの玄関口シャルル・ドゴール空港に降り立った時のこと。この空港は素敵なオルゴールのようなチャイムが奏でてうっとりさせられる。ビザを提出した際に当局からペルソナ・ノングラータとして入国拒否を受けたのだった。おそらく国際手配(青手配や赤手配などいくつか手配があるが)をインターポールを通じてなされていて、入国出来なかったようだ。その彼がその後どうなったかは、調べてもらえれば分かるように数奇な運命の星が彼を支配していたようだ。宅見の事務所はミナミの繁華街のど真ん中にある。そこの隣に知らないでかディスコを営業しようとした者がいたが一悶着あったかその話は潰れている。そして彼の自宅は吹田市山田南10番の小高い丘陵地の一角に豪邸があったと記憶している。何せ特別警戒対象やったから。そして今日、この題名の言葉はヤクザではなくチャイナマフィアならぬチャイナの外交官に対して用いられることになっている。それほど彼らは品格がないからだろう。表題の言葉は元々外交用語であり、警察であれば警備用語で使われている。「好ましからざる人物」であるこの言葉はラテン語であるが、いつの時代でも品格のなさが代名詞となっているようだ。

 ameba times より

 
11月23日 三十五との記念日に。ボージョレーヌーボーは今年は出来栄えが良いらしい。二人で海で飲んだ日に飲んでいる。一番小さいボトルを。美味しかった。

 高市政権になって「物議を醸している」などと揶揄するのは左翼か野党の親中議員だけであって、国民の多くはこの内閣について期待度がかなり高いと思う。前政権と比較すれば歴然だけれど、特に政調会長が記者会見すれば全く見ないで的確に答えている様は、誇らしさすら感じてしまう。G20で南アフリカ訪問中は副総理が代行を務める。その昔はG7のみだったが多くの国がそこに参加したいからだろう。日本も資源輸入国ではなくて、そろそろ資源輸出国の地位を築いても良い頃だろう。事の発端が台湾有事にあるが、それを言わなくても良い立民の岡田幹事長が高市総理に質問したことによるが、特に台湾では米国の関税政策の関係で半導体企業の中国への輸出問題が懸案事項になっている。半導体ファンドリーサービスを提供するその会社には機密漏洩問題もあるが、台湾の総統が日本食を口にしながら、日本や米国と同盟関係を深めて秋波を送っているのは、華の国の南下政策について喫緊の課題になっているからに他ならない。



2025年11月18日火曜日

歴史のIF \ 京都に原爆は落とされなかった

    前回にアメリカのワールドシリーズを取り上げた時に、ブライアン・クラース著「偶然はどのようにあなたをつくるか」という本を紹介したが、今回はもう一つのこれも最近出された鈴木裕貴著「落とされなかった原爆」を取り上げる。落とされなかった都市とは、前回の本は京都であることを歴史のイフとして紹介しているが、原爆の投下の目標となったのは京都だけではなく、他にも新潟、横浜、小倉(現在の北九州市)など20ヶ所ほどが選定されたのだった。前出の本ではのちに国防長官になるスチムソンが夫婦で京都に訪れたことが決定的な要因になったといわれた。そして京都には多くの制服組が主張して、スチムソンが大統領の随行員としてドイツのポツダムに行き不在となった後にどさくさの合間に再び京都が投下先として選ばれようとしていた。今回の鈴木氏の著作は、本来なら落とされようとしていた原爆が偶然にも京都から小倉に変更され、そして気象条件から更に長崎へと変更されて、遂には広島に次いで長崎が原爆の被災地になってしまったことが詳細に描かれている。

 敗戦の色が濃くなった時にアメリカの占領政策が図上で話し合われるようになったが、例えば天皇制や文化という日本人に固有のものを尊重して、反感を買うことを避けようとする動きがあった。重要なことは、原爆そのものを日本に投下するしないという議論ではなく、投下するとしたらどこが適当かという議論になっているという点でる。前にブログで岸田元首相が何故在任中に核兵器反対の立場を世界にアピールしなかったのかと述べたが、それはトランプ大統領が自己アピールしてノーベル平和賞をもらう行動とは違い、日本人として、そして広島県出身の政治家としてのアイデンティティーを世界に鮮明にするチャンスだったのに、そのチャ?ンスをみすみす逃した事を取り上げたのだった。トランプ大統領は先頃核実験を容認している。これでは彼は永遠に賞とは無縁だろうと推察する。





 それでは何故小倉がターゲットになったのか?記録作家林えいだいという人物が登場する。彼も小倉が何故投下目標に選ばれたのかという疑念が払拭出来ないでいた。そのうちある人の発言から「風船爆弾」の存在を知らされる。そこに細菌を詰めて投下する計画を軍部が小倉でしていたという事実に疑念の靄が薄れたのだった。
 1954年は私が生まれた年である。その年第五福竜丸がアメリカのビキニ環礁での水爆実験で乗組員が被爆するという事件が起きた。ゴジラが水爆実験の落とし子だとされているが、ゴジラは決して善の象徴ではなく、悪の象徴であることが大事である。今日本各地でまさに繰り広げられている実態は、このゴジラの脅威に似てはいないか?その黒い大きな動物が人間の住む近隣に出没する。そして警察に猟銃の代わりにライフルを貸与して防ごうとしている。悪の象徴としてのゴジラは日本列島を荒らしまくる。人間は慌てふためいて逃げ惑う。そんな映画が一昨年上映されて鬼滅の刃には到底及ばないが興行収入国内で76億円、世界では160億円を超えるヒットとなった。「オッペンハイマー」という映画も同じ年上映されているが、原爆の父と謳われた彼は原爆投下に悩み、のちに水爆実験に協力せず公職を追放されている。その後1960年には来日している。
 アメリカが広島に原子爆弾を落とした飛行機がB29であるが、「エノラ・ゲイ号」はその機種名である。「リトルボーイ」と呼ばれた原子爆弾を積んでいた。その飛行機がワシントンDCにあるスミソニアン博物館に展示されている。展示されているのは、アポロ宇宙船や世界初の友人飛行機のライト兄弟の「ライトフライヤー」、リンドバーグの「スピリッツ・オブ・セントルイス号」などが広大なスペースの中で展示されている。2005年8月にN.Y.に行ったが、少し時間があったからワシントンにビジネスジェットで飛び、三十五から贈られた絵本を胸にそのスミソニアン博物館の中を回ったのだった。飛行機が展示されているなんて日本では到底考えられないが、その空間に度肝を抜かれたことを今更ながら思い出す。

2025年11月5日水曜日

世界一は紙一重だった

    今年のワールドシリーズに初めから関心を持って見続けてきた。一つ一つの試合は録画もしていた。それなのに何故書かないのって思う人も一人や二人いるかも知れないと思って今頃になって書いてます。

 既に投稿しているけど、延長18回の狂気的なくらいのお互いの鍔迫り合いは確かに見応えがあった。キャッチャーのウィル・スミスはもう13回で足が痙攣を起こしていた。それだけに試合をモノにしたチームが優勝するかも知れないとの前評判もあった。後半はフリーマンのサヨナラHRは誰しも狂喜したことだろうけど、午前0時近くまでの延長戦に山本を連続で登板させると聞いてフリーマンも意気に感じたのだと後で述べていた。決勝戦では大谷やムーキー・ベッツは敵投手陣に抑えられていたし、11回表でずっと出場して疲労していたはずのウィル・スミスが会心のHRを叩き出した時には山本も内心安心したんじゃないかな?スミスは、どの回でもここぞと思える時にはHRを打ってきたチームにとって一番頼れる男だったんだから。でもそれだけに1番指名打者から4番バッターまで、どうしても大きな一発を狙うきらいがあったことは事実だったし、それが少しせこいと思わせた敵のトロント・ブルージェイズには有利に働いた。嫌いだったけど敵のシュナイダー監督が最後の会見で、ドジャースのロバーツ監督が山本を送り込んだ時には、流れを掴み切れなかったことを吐露していた。彼の投げる球は、かつてのヤンキースの指名打者Aロッドでさえも困難だと評したくらい、速球のフォーシームと遅い球のスプリットにブルージェイズの選手達は翻弄された。だから優勝戦ではMVPを手中に収めることが出来たんだろうけど、ただ二刀流の大谷翔平と比べると、大谷は50本のHRバッターそれに盗塁もやってしまうときているから、比べることは出来ない。今シーズンのMVPは野球界唯一(若手が一人登場しているが)二刀流の大谷にほぼ決定だと言われている。

   写真は、産経ニュースより転載

 彼らは土壇場でなぜ勝てたんだと誰しも思うが、それはやっぱりチームワークの良さではないかと思う。もちろんブルージェイズも結束力は強いが、ドジャースは日頃のそれが浸透しているように思える。例えば、フリーマン選手の息子は難病を抱えており、大谷選手が手を差し伸べてフリーマンも奥さんも本当に喜んだし、大谷がHRを高々打った時には必ずTヘルナンデスがひまわりの種を思いっきり浴びせる。これは大谷だけだし、彼も日頃家族やチームメートに感謝していることを吐露している。そういう日頃の行いが、例えば優勝戦の3回までで大谷が3Rホームランを浴びて項垂れて降板した際には選手達は思ったことだろう。誰かが、いやおれが打たなくては、そして敵の打った球は必ず捕球しなくちゃと。日頃見られないような野手の動きとなってそれは表れていたし、挽回していたと思う。6回までに2点差になった時に、日本のファンが映像を見ながらサッカーと同じで2点差ならひっくり返せると言っていた。それが実際にジリジリと追い上げていくことになった。(マンシーとロハス二人は守備で起用された)8回でマックス・マンシーの普段見られないようなHR。そして後で話す「偶然」がジリジリと忍び寄る。9回ではこれまたスタメンがほとんどなかったただロハスが登場する。まずノーアウトでKヘルナンデスがホフマンの投げた外角低めに誘われ空振りした後に、ロハスがファールフライに倒れてもおかしくはなかった。ただファールフライでストライクを数えるとその後のミゲル・ロハスは粘りを示す。ネクストに大谷が控えていたが、彼は一つボールを見送りし待った。彼には良く球が見えていたんだろう。3−2フルカウントに持ち込むとブルージェイズの観客席からもため息混じりの声が漏れた。土壇場でロハスの打った球はレフトスタンドにライナー性のフライとなり吸い込まれていった。「no way(有り得ない)!」とアナウンサーは声を出す。誰もが信じられなかった。ロバーツ監督もこれは何だと頭を抱えていた。ただこの回では続く大谷もスミスも振るわなかった。ボールの見極めが鋭いスミスが、もしも外角ストレートを見逃さずにミートしていたら9回で終わったかも知れない。球審は打者と時々違った審判を下すことがある。そして延長戦になり、遂には11回には上に書いた我らのウイル・スミスの一発の決定打となったのである。勝負はわからない。何が功を奏して優勝に結びつくのか、或いは勝負は決まったと思っていたはずが土壇場で一点で泣く事になるのか…。

 この秋「偶然はどのようにあなたを作るのか」という本を見つけた。たった一つの偶然が、歴史を変えていくというもの。この本の冒頭では、日本に原爆が投下される経緯が描かれていて、それは偶然にもアメリカ人の若い夫婦が京都を訪れたからだとされる。それは一体どういうことなのか?読まずにいられなくなる。そして爆弾投下が決まっていた京都に投下されず、小倉が投下先と決定されていたのに気象条件により回避され長崎になってしまったのだという。われわれの日常でもそのようなことは起こり得ることをこの本は教えてくれる。

 話をドジャースに戻せば、優勝後ドジャース談義がいくつか耳に入ってきている。祝勝パーティーに大谷は二時間で、酒を嗜まない山本は四時間で消えたとか日本人的な話だとか。しかし山本由伸はマイペースでいるだけだ。ノートに投げた場面を振り返り記す。データ野球ではない彼自身のやり方。そんなことが敵のHRバッターにも怖気付かないピッチングフォームの切り替えになり、リーグ戦でブリュワーズ監督でさえ唸らせたのだった。

 最終戦で敵のブルージェイズのゲレイロJr(26歳)は戦いが終わって、かなり落ち込んでいた。父親に30年ぶりかの優勝トロフィーを見せたかったのが叶わなかったからだった。チームの皆も優勝できると思い込んでいたが、人の世には期待と結果が違うことが時々ある。そうなって欲しいと思っていたら、全く違った現実が待っているんだから涙したのは彼だけではない。そんな彼の元に31歳の大谷翔平がチームから抜け出して球場内にいた彼の元にに行く。そして静かにハグをして「君達の活躍は素晴らしかった」と称えたのだ。大谷は彼にグラブを、そしてゲレーロは大谷にバットを送った。トロフィーよりも貴重で、決勝のマウンドに立った大谷の汗で重たくなったそのグラブを、ゲレーロは父親に渡したことだろう。

 他にも第二戦で山本がダグアウトで一人グローブやバット等の片付けを行なった後に敵選手にデッドボールを与えたことに心を痛めていた。それで彼はスプリンガー選手に日本の鎮痛薬を添えて謝罪したようだ。また山本は、日本人トレーナーによりこれまでの筋力重視のトレーニングではないやり方を行なっている事も注目されている。筋トレよりも柔軟さが大事ということ。昔20代の頃には私もそう心がけて柔道をしていた。そういった逸話は語り継がれることだろうが、抑えのべシア選手がワールドシリーズにおいて活躍の場が与えられなかったことはチームメイトなら誰しも心に思っていたことだろう。彼が抱えていた悲劇的な家庭内の出来事で、彼らは逆に彼の存在感を感じたことだろう。試合そのものよりも、そういった数々の逸話が今回の優勝戦に隠されていたことを改めて知った。

シュナイダー監督が山本に感服した件