アニメーションのゆくえ
🎼
怖がりで言いそびれた ありがとうの一言と
日なたでまた会えるなら 丸い大空の色を
優しいあの子にも教えたい......
(スピッツ「優しいあの子」から)
怖がりで言いそびれた ありがとうの一言と
日なたでまた会えるなら 丸い大空の色を
優しいあの子にも教えたい......
(スピッツ「優しいあの子」から)
私は息子世代とは違い、ゲーム機器も殆ど扱わないし、京都アニメーションの存在すら知らなかった。私たちの子供の頃(ちょうど「夏空」のなつと同じ頃)には、学校の講堂でアニメをはじめたくさんの映画を見せてもらっていた。怪獣映画もゴジラやガメラはわくわくして見たものですが、特に東映動画の「白蛇伝」や「安寿と厨子王丸」「少年猿飛佐助」は、幼い子ども心を掴んで、すごく感動したものだった。ディズニーの「不思議の国のアリス」は、スクリーンに釘付けになってしまい、これは3Dや4D(いも虫のたばこの匂い)かと見える程強烈な印象が残った。「ちび黒サンボ」「海底二万マイル」も。TVでは、数え切れないが、小学校三年の1963年には「エイトマン」「鉄腕アトム」(実写版もあった)1964年には、「少年忍者風のフジ丸」「鉄人28号」「ビッグX」(実写版)1965年「スーパージェッター」1966年には「ジャングル大帝」「ハリスの旋風(かぜ)」が放送された。ここには、外国のドラマやマンガ、時代劇は都合上省略したが、まだまだたくさんのアニメが見れた。
ちょうどNHKでは朝の連ドラで広瀬すず演ずるなつが、アニメ作家目指して活躍中である。
宮崎駿の作品は千と千尋まで、私の子供達にはみな見せた。彼の作品には東映動画のキャラクターが反映されている。
新海誠の「秒速5センチメートル」は、これまで何度見たか知れない。
息子は、「カウボーイ・ビバップ」がセル原画での作品では最後のもので完成度がもっとも高いと言う。二人で攻殻機動隊をよく見たものだ。今またVampire Hunter D を推している。
新海誠の「秒速5センチメートル」は、これまで何度見たか知れない。
息子は、「カウボーイ・ビバップ」がセル原画での作品では最後のもので完成度がもっとも高いと言う。二人で攻殻機動隊をよく見たものだ。今またVampire Hunter D を推している。
娘はアニメ作家を目指しているが、私も子供の頃見たものの蓄積が、文学を志向させているのだと思う。
今回の京都アニメーションを襲った悲劇は、世界中の人々を悲しませています。深い追悼の意を表します。(2019年7月19日記)
追記(2023年9月5日);あれからもう4年が経つのか、とニュースを見てて思った。京アニの初公判が今日京都地裁で開かれた。傍聴には被害者の遺族もいた。青葉被告は当時を振り返って自分の行為を認めた。本来なら死んでもおかしくない程の火傷を被告も負ったが、担当医の専門チームによる必死の医療で一命を取り留めている。主治医は「裁きにかけることが遺族のためになる」と話した。弁護人は無罪を主張した。検察官は当然責任能力の存在を主張し、判決は来年1月になる予定である。この事件で思うことは、放火による死者36人を数える重大事件が何故敢行されたのかということ。当日には京アニではNHKの取材があり入口は偶々開放状態であった。それで犯人の侵入を容易くさせてしまったこと。青葉被告は検察が言うように「自分の小説が採用されず」似たようなプロットをパクられたと「思い込んで犯行に及んだ」と認定はしたが、京アニの社長と関係者はそれまでの被告の言動を注意深く検討し、必要なら警察や苦情処理を扱う専門家に相談するなりの最善の打つ手を打っていたのだろうか?という疑問を持つ。「こんな奴の言うことなんか聞かんでええね、ほっといてええから」等と彼の言動を否定し放置する事ばかりで何ら手を打つ事なしに事件を招いたと言えないだろうか?私はここまでの大きな被害をもたらした責任を改めて追求する必要があるように思う。何故事件は防げなかったのか……。その後大阪でも類似の悲劇的な放火殺人が起きている。その犯人は火災によって自らの命を落としてしまっているが。今日の公判に出席しなかった遺族で「例え被告が裁かれたとしても、子供が帰ってくるわけではないから」と、裁判そのものが無意味であると話す人の言葉が印象に残っている。
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