2020年12月18日金曜日

楽器を作る人

    今年初めだったと思う、あれは。私はいつも休日には市内の山の近くまでバイクを走らせて適当な場所に止めた後、そこから散歩をすることを日課にしている。そこは知る人ぞ知る「山ノ辺の道」と言って日本最古の道である。よってそこかしこに万葉の歌碑があってそれこそ古(いにしえ)の人々の息吹を感じることもできる。いつだったかその道の傍に古い屋敷があって、時々明かりがついて何か工作機械で木工品を作っているのが気になっていた。

 そして冒頭の今年初めに戻るのだけど、その屋敷のそばの畑の八朔(はっさく)の木によじ登るようにおばあさんが八朔を獲っていたので、危なっかしいという気も手伝い、側に行ってしばらくおばあさんの手伝いをして上げた。その方がその屋敷の大家さんだと後で知って、工作しているのは「拍子木」だと教えてくれた。それから半年以上が過ぎ、先月今度はおじいさんがそこで野焼きをしていて、一度寄っていいか聞くと、本人が喜ぶからぜひそうしたらいい、と言ってくれその拍子木を作る人に挨拶をすることになった。八十代半ばだろうか。

 拍子木がどんな木で作るかなんて殆どの人は知らないはずだ。私も拍子木を叩いたことはあっても木の素材は知らなかった。紫檀(したん)と黒檀(こくたん)、それに花梨(かりん)なのだそうだが、我が国は全て輸入に頼っている。昔はタイからが多かったが、取り尽くしたせいかタイからはもう輸入出来なくなっている、その代わりベトナムやミャンマーに頼っているらしいが、仏壇に使う紫檀などの原木があるという情報を得れば手に入れてまかなっていたそうだ。現在では住居の周りのいくつかの倉庫はそういった原木やその原木を拍子木の大きさに加工した加工品が所狭しと積み木のように積み上げられている。

 最近その人は工作部屋に朝から電気を点けていたので二度目の訪問をした。今では製作は工作機械に頼るとのことであるが、コロナ禍で今年1月から製作はストップしているのが実情である。以前は鉋(かんな)で四隅や溝を削ったりしていたものを、今は機械のプレナーでやる。そして漆で製品を塗っていた吹き付けも、今はエアスプレーガンに頼っている、と拍子木作りも機械化したことが分かった。日本の樫の木が安くて大量に代用できるのであるが、儲けにならないのだそうだ。それにやっぱり「音」が違う。あの独特のキーンという音がでない。

 そこで私は、玩具で、しかも知育にもなる楽器を考案しておじいさんに提案しようと考えている。恐らくであるが、この人は日本でただ一人の拍子木makerではないのだろうか?よく京都にも漆職人や細かい食器を手作りする職人がいるが、私はこの人もそういった人間国宝並みの人ではないかと紹介する次第である。

               隠れた拍子木の工房

BoA (メリクリ〜懐かしの一曲)
2004年12月にリリースされたこの曲は、ちょうどその頃私と彼女がクリスマス・イブ
を二人きりで過ごすことになった思い出の曲でもある。

           

2020年12月10日木曜日

心までもつながりたい

  今日昼の番組「バイキング」で『エア離婚』という言葉を取り上げていた。子供とかのために直ぐに離婚手続きはしないけど、実質的に「別居」するなどの選択や、事実婚をしていたとしても二人が決めた将来の時期にどうするかをその時に決めようというものだそうが、もちろん賛否両論がある。

 コロナ離婚は今年特有の現象であるが、ただ離婚したいが、周りの人間関係や取り巻く状況などからそう容易く離婚できない現実がある。

 それは「自分らしさ」とは何か、を問うことであると思う。

 自分らしさとは何だろう?あの時の自分とはいったい何だったのか?あの時の自分は何をしたかったのか。どういう人生を歩んでいくのがよかったのだろうか?何か大事なことを(見)失っていないのだろうか?あの時自分が選択した結果、何か自分らしさを犠牲にしてきたから、いつの間にか無理をした自分の中の綻(ほころ)びが今になって出てきているんじゃないだろうか.....。ひょっとして、あなたもそんなことを思ってる、ことはないですか、今。





       心までもつなぎとめたい人は今いますか?

                        心までつなぎとめたい

       


    そんな私たちの意思とは関係なく、日本が打ち上げたはやぶさ2という小惑星探査機は、所要の役目を終えた後地球に帰還することなく、また新たなミッションである 1998ky26 という星を目指して旅立って行った。その星に到達するのは2031年であり、帰還するのはまだその先であるという途方もない未来に至るmission であるから、JAXAで携わっている人も世代交代しているという話である。

 地球の中の日本の中のそのまた小さな村の中で細々とした作業をする者たちもいるのも忘れないで欲しい。

           下北山de道づくり(林業男子&女子)

           ※12月24日のクリスマス・イブに動画を更新しました。


       


2020年12月1日火曜日

もうすぐクリスマス

 「私達は、考えるだけでなく、感じることも出来るのだ」(ミッシェル・バタイユ「クリスマス・ツリー」より)私が若いころ、この小説をクリスマスまで一ヶ月かけて読み進めていくということをずっとしていた。

 11月21日から22日にかけて私は、故郷の下北山村で林業研修に参加していた。近隣の府県から林業従事者だけでなく結構たくさんの人が集まっていて、こんな集まりもいいもんだと思い投稿することにした。

 ただ世界は、相変わらずコロナ禍で人々が右往左往している姿が見られ(香港の民主化を進める若者達も収監されたままだ)、人類はまさに試されている。

 もうすぐクリスマスを迎え、本当なら街中のイルミネーションにうっとりしたり、ジングルベルの音に恋人達も肩を寄り添ってゆったり過ごすのがこの12月のはずだった。でも今年の12月は違った。新型コロナの波が世界中を覆っているからだ。

 私がまだ小学生の頃、今はもうない当時住んでいた旅館の向かいの家(県営住宅)は建ったばっかりで、かまどのある台所の扉を開ければ直ぐに裏山に通じる石段があり、12月に入ればいつも決まって山に一人入って1メートルくらいの樅の木を切ってきて鉢植えにして、点滅するイルミネーションやら一通りの飾り付けをするのが慣わしになっていた。東京オリンピックを控えた頃の私達の暮らしぶりは、とても満足いくものだった。それは森林がもつ力というか、神秘的な自然の脅威に取り巻かれていたからだろう。人々は台風や様々な災害などにもタフに生き抜いていたに違いない。そんなに豊かでなくてもそれなりに充実していた。動物達も人も共存することが出来た時代だった。

 父が買ってきたパット・ブーンのレコード「ホワイト・クリスマス」をターンテーブルに置き、かける。どこの家々にも雪が降り積り、子供は雪合戦したり、遅くまで遊んで帰る。煙突の煙が、夕食のご飯の時間を告げる。家の中では、決まって炬燵に入り蜜柑付きなどのゲームをして過ごす。

 雪はどの家にも等しく降り続ける........

White christmas


林業研修で各地から下北山村に集まった林業男子&女子

※ 写真は、杉の木の含水率を測っているところです。そして、研修風景をYouTube

Forest Shimokita     で見れます。ピタゴラスの三角定理とか…




2020年11月20日金曜日

あれから...(関西弁バージョン)

 プラターズ(The Platters)がさぁ、日本に来て...その頃はまだ梅田のライブ・ハウスが「ブルーノート」って言ってた時やったんやけどね。まだお前にも会ってなかった....。(ちなみにやけど、2005年夏に行ったNew Yorkでは2日連続で本場のBlue NoteでJazz楽しんだよ。ロン・カーターも出てたな)ハーレムの夜の街を一人で歩いて、その生演奏を見て感動して帰って来た分けなんやけど、それを今盛りのYouTube動画で見て思い出したりなんかしてる、最近買ったiPad Pro11で。(※最近さぁ、いけないよねぇ、全く知らなくていいような商品をわざわざ動画で宣伝してさぁ、これはホントにいいですよ、っていう製品を紹介している人、あれは行けない、あかん!2日前にも真空管アンプの予約を再開したとかいうのを知ってついつい乗せられてしまってる自分がいた.....あゝお前が側にいたら絶対咎められて諦めてるところやけどな、あ〜あ即決してしまうのはなんで?!我慢せえってか...?)

 11月にしてはまとまった雨が今日は降った、にも関わらずその合間には陽の光が差し込んで変な天気やったんやけど、昼までは地元の病院の口腔外科で女医さんの「痛いですよー」っていう優しい言葉にも関わらず針みたいな器具を口の中に突っ込んでほんまに激痛にもがいて我慢してたくせに、点滴打ったその後は昼から車で、久し振りに田舎に向けて走ってた。amazon music でクリスマスソングかけるまでは、懐かしの「レベッカ」を車内でガンガン掛けてたわ。これもお前に会う少し前やったと思うけど、日本橋の電々タウンで見つけたMac Book pro3400を、60万もするというのに、保険解約してさ(当時嫁さんには内緒で)手に入れた分け...今ならもう二束三文の代物も当時は、Macがほとんど息詰まっていて(日本でiMacが爆発的に売れたから持ち堪えたけど)殆ど独断でMacの炎を消したらダメだという感情で爆買いしてしまってた。あれから20年は経つけど、Macは確かに蘇った、Windowsの一人勝ちを阻止した、偉い!この辺は、ちょうど名もないアメリカの青年が日本のオニヅカって云うブランドだけに惹かれてアメリカで販売して、何れ行き詰まってしまうところを、日本の商社マンが土壇場で助けてさ、NIKEというブランドに育ったのに似ているよね。

いやそんなことはもうどうだってええよ、お前さえ無事でいてくれさえしたら......という訳で、リクエストは今夜は、この曲....


プラターズ 煙が目にしみる

マイルス・デイビス Smoke gets in your eyes


写真は、higashinada-journal.com より

                                 ルミナリエ 今年は中止だってさ....

    追記;2024年1月に再開すると正式に決定された。




2020年11月14日土曜日

Omoide

    思いださなくてはいけないのだろう。思い出が僕らを一種の動物であることから救うのだ。過去から未来に向けて飴のように延びた時間という青ざめた思想(それが現代人には最大の妄想であると私には思える)から逃れる唯一の本当に有効なやり方のように思える。成功の機はあるのだ。この世は無常とは決して仏説というようなものではあるまい。それはいつ如何なる時代でも人間のおかれる一種の動物的状態である。現代人は鎌倉時代のどこかの生女房ほどにも無常ということが分かっていない。常なるものを見失ったからである。

 これは小林秀雄の「無常ということ」の中の一説である。正確であるかは分からないが、思い出すままに記している、その辺に本が見つからなかったから。

 彼女が私に言っていたことはこの「思い出」作りということなのだと今は思うことができる。当時は私にはそれが彼女の特有の曖昧さではないかと勘違いしていた。しかし付き合っていた頃から15年以上過ぎた今あらためて思い返してみると、成る程と思えてくるものがある。二人で織りなす思い出とは、かけがえのないもので、その中に少しでも作為的なところなぞありはしない、もし少しでもそれが見つかれば殆ど激しい顔をして抗議してきたものだ。

 そこにこそ彼女の真実があったし、汲み取るべき本心があったと思う。スキー場で見せたあの激しい彼女の訴えかけてくる真剣な動作は、いつまでも、15年以上経った今でも鮮やかに思い出すことができる。

この文章は、初めてiPad pro11で作成したものです。





2020年11月6日金曜日

野に放て 犀を

 野に放て 犀を

狭い檻にもう何年も閉じ籠っている

閉じ込めたのは 誰れ

牙が磨けてない 大きな土に生えた樹がいるのだ

どこからか懐かしい匂いがする サバンナの大地だ

もうそれらは 遠くに忘れてしまっていた

犀の目から 少し滴(しずく)が落ちていた

幾筋も刻まれた皺にそれは伝う

彼らは 手でそれを拭(ぬぐ)うことを知らない


        密猟から犀を守ろうとしている日本人女性がいる

        (2020年12月28日更新)

        ※私も僅少ながら犀を救うプロジェクトを応援いたしました。



2020年11月5日木曜日

遥かな上空でみている

鳥は悠然と飛んでゆく

秋晴れの空を 太陽を背にして

古(いにしえ)より続く 人の動きをずっと見続けてきた

何を思い悩むことがあるだろう

例えば 国と国とのおろかな争いの数々

人と人とのみにくい諍(いさか)いとか

人は地上にいて 多くのものを獲(え)て生きてきた

鳥は 陸から遠ざかり 領空に羽を伸ばして生きてきた

 

人は知ることになるだろう

何事にも限りがあることを

無尽蔵な地下の資(もと)を 

境界を引き 森を切り拓(ひら)き

川を堰(せき)止め 海には要らないものを流した

空気を汚(けが)し  入り込めれば生き物の領域までも侵し

住処を作り 森の資(もと)を自分のものとして蓄えて生きてきた

やがて それらは 悔い改めるべきだったことを

人は知ることになるだろう

(2020.11.5) 




2020年10月29日木曜日

息吹き返す明日

 おれにとってお前は 永遠の女神

何時でも優しく微笑んでいてくれる

その笑顔がおれの宝物だし

自信を持たせてくれる原動力

そのお陰で ここまで生きてこれたし

これから生きていくためには

本物の笑顔のお前が見たい

この地上のどこかで息づかいしているお前から

ふーっと息を送って あの時みたいに。

(2020.10.27)


 

きっとお前がおれに「寂しさ」っていう感情を

あの時植えつけたんだと思う

夜になって お前が一人になると

「声が聞きたい」っていうあの声

それまでのおれと それからのおれ

そして それまでのお前と それからのお前

どこかで繋がってしまったんだよね きっと

(2020.10.29)

宇多田ヒカルのGoodbye Happiness 




2020年10月24日土曜日

結子 心配しないでいいからね


結子と乾杯! 


 

 

 なぜお前は急にいなくなったの?

いつも優しそうに笑ってたお前が

そんなに何を思っていたの?

お前がある日靴べらが欲しいって云ってたから あん時

一緒に入った店で 竹製の一番長いのを選んで買ったよね

それからお気に入りにしたんだよね 玄関にあるやつ

通りを隔てたカフェで二人で入って 珈琲飲みながら

人生ってこの器みたいなものねって お前が

云ってた、その器を少し片向(傾)けながら

こぼれないように ゆっくりと ほんとにゆっくりと

味わいながら飲むんだよって 云ってたろ?

あの優しい笑顔のお前が まだおれの前に 

ちゃんといるんだよ まだ ちゃんと

ずっと.... そうだよね そうだよね

さよならも言わないままで missia 


2020年9月28日月曜日

モーリシャス沖の油流出事故

 

モーリシャス沖の燃料油流出事故

 この記事(リンク先;日経ESGのネット記事;編集者 馬場 未希)には、「 インド洋の島国モーリシャス沖で現地時間2020年7月25日、日本企業の貨物船が座礁した。」とある。これまでにも世界のあちこちの海域で燃料油流出事故が起きているが、過去にはパナマ船籍とかまるで日本のタンカーであっても他所の国の船だから関係ないという発想があって、どうしても日本人の話題に上らなかったことは否めない。今回も実質日本の商船三井のチャーターした貨物船であることから、また事故処理中二次災害も起きており、当地の自然を破壊するおそれがあるとして、日本を追及するデモまで起きている。

 かつて1989年にアラスカはプリンス・ウィリアム湾というところで発生したエクソン・バルディーズ号の原油流出事故をご存知だろうか? 

 この時も問題になったのは、原油汚染により海に生息する生態系そのものに影響が出たことと、ニシンやサケなどの水産物を対象とする漁業にも重大な被害をもたらしたことだった。その際にそういった被害を測る方法があるのかということが問題であった。そこで導入されたのが、「環境評価」という手法である。例えば、お金に換算できる漁業資源のほか市場価格というものはないが動物など生物多様性のエリアを壊したことを復元するプロジェクトにより、失われた自然を取り戻すのに要った資金を計算すれば損害額が明らかとなり、汚染した船会社ほか責任ある者に賠償を請求することが可能となったのだった。(勁草書房発行/栗山浩一・柘植隆宏・庄子 康 共著「初心者のための環境評価入門」に詳しい)

 今回の被害については現地の海洋汚染により地域の海固有の生物多様性の被害が予想され(現実にこの海域ではイルカが大量死しているし、マングローブ、サンゴ礁など自然を形作る植物にも既に影響が出ている)、商船三井が謝罪の記者会見を行ったが、企業だけでなく日本政府も遅まきながらではあるが国としても自然を破壊したことによる賠償に応じる姿勢を見せている。





2020年9月19日土曜日

優しい君が好き

 優しい君が好き 安心できるから

笑顔の君が好き 自信が持てるから

まぶしい君が好き 君の未来を感じるから

はしゃぐ君が好き 楽しくなるから

賢い君が好き 君の持ってる余裕

美しい君が好き 惹きつけてやまない

君のすべてが 僕は好き

そして ありがとう 君がいてくれて

(2020.9.16)

 


 

2020年9月5日土曜日

拝啓 田村 幸士 様

  残暑厳しいですが、バイタリティ溢れる貴方の姿を眩しく拝見いたし(谷川岳散歩)逞しく思っておりますと共に、「お兄ちゃん」と慕う女性の視線を見て少し焼いたりしております。

 ところで私は、大人しいがイケメンの亮さんも知ってましたし、もちろん当時古畑は大好きでよくというか、正和さんのそのドラマずっと見てました。脚本はちょっと和風コロンボ仕立てでしたけどね上手く出来てました。それから高廣さんの家族を描いたドラマ(脚本は松山善三)が好きで、学生時代「夏の家族」という、よく似た設定でシナリオ(未完の自作)を描いていたのを思い出します。

 そして祖父の阪東妻三郎の世界は、世代は違うのだけれど、学生時代日本映画に興味があって黒澤や小津の映画、名作の数々「無法松の一生」「名もなく貧しく美しく」など手当たり次第見たりしてました。「王将」など当時日本映画にはかかせない俳優であったことは間違いありません。あの少しどもったような独り言ちはいい味ですよね、いうことで実は最初美女のinstagramに割って入ってきた狼男(?)に警戒していたところでしたが、今は気になる存在になっているのが本音です。ぜひ松五郎や坂田三吉役に挑戦して欲しいものです。きっとハマリ役になること請け合いです。

 そして私はずっと30年以上3Kの公務員していたので、中々クライミングとかしたいことが出来ず仕舞で、ただNHK特集などで「谷川岳一ノ倉沢」の映像とかを収集していたところ、今回田村さんが「散歩」しているというtweetに刺激をもらった次第です。あそこは数々のクライマーを死へと導いた場所ですが、私が魅了されたのは特にそれだけ人を葬ったところは一体どんな場所なんだろうという思いでした(亡くなった方々の石碑もありますね)。恋愛小説だけでなく、一度は山岳小説をものにしたいものですね「神々の山嶺」のようなやつ...。今後とも、蔭ながらご活躍を期待していますと共に、現下十分ご自愛下さいますように御見舞い申し上げます。

 

2018年5月20日 谷川岳一ノ倉沢衝立岩中央陵

(※上記ぶろぐは、Kouki's kilimanjaro Tour & Information より拝借しております)

 

また、お礼に田村さんがtwitterで私に勧めてくれた、ご自身で製作したyoutube動画はこれです。

「死の山」と言われた谷川岳!一ノ倉 奥壁 南陵をクライミングしてきました!



2020年8月22日土曜日

届いたかなぁ ♯FMなら

  悲しくなるほど 話し切れてなくて

 それを実現したいから 今の自分がいる

 残暑お見舞いなんて まだこんなに暑いし

 遠くで雷だってなっている

 世界的な猛暑が地球を襲っているんだから

 何十億分の一の自分でありたい

 何か特別なものでも 用意しとけばいいんだけど

 この手狭な空間の中で お前に見せたいものは

 この小さな お前に対する愛

 でもsustainableな 誠心誠意 純粋な愛

 だから受け取ってくださいな 

 

2020年8月12日水曜日

気付きと築き

 大切な物を失うことは 確かに痛手には違いないが

「気付き」をもらっているという意味があることを 最近ある物を失って知らされた。

何か大事なことを 忘れていることを 思い出さなくてはいけないことを じっくりと思い

起こしてみる。

私にとってS.Y以外にピンとくる人はいなかったということは、今は言える。

いつも二人の周辺にはなぜかPCがいて まるで二人を祝福してくれているように思えた。

それこそ山でも波止でも、とんでもないところにそれは現れ、二人をびっくりさせた。

それも「気付き」なのかも知れない。そして

そこから 新たな「築き」が 二人の築きが始まるのかも知れない。(2020.8.11)

 

 

 


 



2020年8月5日水曜日

夏風 natsu kaze

雨ばかりの梅雨がやっと過ぎて 酷暑の夏が来た
誰もが待っていた夏は まるで4番打者のように 敬遠されている
人々は我慢して 額の汗を拭いながら 休暇を待つ
今朝 夜明けと共に 北山杉の高い所に
蝉が鳴いた ジーーーーーーーと、しばらく鳴いた後 我慢し切れずに 更に羽をすり合わせて
今度は一際大きく鳴く 私もそれに合わせて起きる 夏は 誰もが早くに起きる
きっと何かいいことが 起きそうな
予感がある……





2020年8月1日土曜日

hot this summer

暑い夏 まぶしい笑顔の君は 優しく僕を迎えてくれる
公園のたくさんの樹々が たくさんの蔭をつくり
二人はそこに逃げ込んだ 遠くにいる客船が近くに見える
今日の夕食は あそこのレンガ倉庫で食べるって
君はもう決め込んでいる 中華街よりもあそこにするって
夕立が 海の沖の方から足早にやって来て コンクリートの道をたたきつける
激しい雨は 人々を蹴散らす その中に私たちがいる 君が叫ぶ
「私たち今歴史の中に生きている—!」
濡れたTシャツのまま 大袈裟な足取りで レンガ色の
建物の中に 突入した 夕食よりずっと早く

でも お前がそばにいるなら
別に何もいらないって そう思った






2020年7月15日水曜日

Summer is just coming

近づく夏

クマゼミの声が聞こえてきた
梅雨のわずかな雨上がりの中で
早く夏が来ないかと 待ちわびているのは われわれ
人間だけじゃなかった
苦しい戦いの中で それが勝ち戦(いくさ)のレースから
既に脱落しているのに気付いているとしても
真っ直ぐ 前を見つめているあなたには すごく勇気をもらえた

きっと 積雲の下で すっくと立っているあなたを
樹々の青さよりも 水しぶきの鮮烈さよりも
すがすがしいあなたを 遠くで発見して
ただほくそ笑んでいるだろう
(2020.7.11)
※モデルは、長野女子マラソンで 2時間23分52秒の歴代最高タイムを出した
記録保持者岩出玲亜です。



夫の洋服と妻の笑顔

妻の話す何気ないひと言に反応しなくなっているとしたら...
心はきっと離れているんだろう、もう
愛しい頃の夫の仕事は、長い年月で少しずつ変わってくる
それは夫がその頃とは違う「洋服」や「飾り」を身につける必要があったから
「あなたは変わったわね」と聞いても
変わらないのは、妻だけかもしれない
そして 変わりたい妻のもう一つの心を
取り戻したいと願っても
二人の間にいる何も未だ変われない小さな子供が
背伸びしたり 無邪気に飛び跳ねたりしながら
そんな光景の中で うかうかしていると
子供だけが先に 遠くに行ってしまい
気付けば 妻の寂しい笑顔と 諦め顔の習い性が鏡に映っている
ただ横にいるのはもう 夫ではなく
ペットと裁縫道具と 買ったばかりの読みかけの本
(2020.7.14)


2020年7月7日火曜日

旅をする二人

もしもお前と旅をするなら
北欧の街を二人で歩きたい
エキゾチックな街の中で 並んで
お前が左で おれが右
ゆっくり話しながら 公園や港や図書館を巡る
家に帰ってパソコンをすると言ったって遠い
日本から離れていて おいそれとは帰ってこれないのを知っている
でも 幸せを満喫できるところにいるのは 二人には分かっている
お前とつながっているから 今ここでこうやって

つがいの鳩

東の空が白んで 人は傘をたたんで帰る
工場の屋根に つがいの鳩がとまっている
雨の中でもとまっていた いつもカラスがやってきて邪魔されても
今日も仲睦ましい
雲の流れは少し速いけど 束の間の僥倖とはいえ
安心できる 明日になればいい

(2020.7.6)

織女と牽牛

「こんな雨では 織姫と彦星は会えないじゃんか」

昔々、天帝という人が天空を支配していたころの話

天の川の西岸に 織女という娘(天帝の娘)がいたんだって...

「それで?」

東岸には牽牛という若者がいて 天帝が二人を一緒にさせたんだけど

一緒になったばかりに 二人は以前の二人ではなくなってしまって

罰として二人を引き離し 一年に一回だけ この七月七日に

二人を会わせてやろうとしたんだってさ

「可哀想だよ、それって。大人は横暴だよ」

そうだよね それにさ 毎年雨が降るからね この日は

「でも 宇宙にいたら 雨は降ってなくて 会えているかもね」

うん。ひょっとしたら もっといっぱい会っているかもね...

「だといいんだけど」


(2020.7.7)

      フリー写真;オーストラリアの空に輝く天の川の風景でアハ体験 より

       http://gahag.net/010422-milky-way/


2020年7月4日土曜日

time capsule


16年前のタイムカプセルを掘り起こすみたいに
お前と一緒だった大切な思い出をカプセルから開けて広げてみた
あの時と変わらず お前はにこっと笑っているけれど
どこか寂しげに見える
今日は雨が降ってる 買ったレインコートを着て町に出た
(2020.7.4)

natsu no hitotoki

こんなにも お前を追い求めているのは
あの日から つながったままになっているものが
断ち切れてないから きっとそう
 
公園にある誰も乗っていないブランコやシーソー
そこには お前とおれの二人がいて
おれのひざの上にお前を乗せて ブランコをこいでいる姿や
向かい合わせのおれとお前が 見つめながら
ギッタンバッタンしているのを 想像できる

そんな遊びではしゃいで 少し疲れた二人は
芝生の上で寝転んで 指をからませながら
同じように 空のずっと高いところにある 星をみつめているのさ
(2020.7.2)


2020年6月11日木曜日

small a human being

宇宙の中のちっぽけな人間

戦場がそうであったように 人間にとって虫達も
孤独な深夜であるならば 貴重な存在であるはずだ
黒人差別反対運動デモが拡散し
香港の反民主化の全体主義対民主化運動の闘いは
近くで起きていることなのに 日本人に響いていない
今やるべきことは何なのか
けん銃自殺した高校生は見たのだろうか
この混沌とした世界の実情と歴史のうねりを

何気ない日常が今日も過ぎ去っていく
リフトマンだけがいつも絶えず黙々と
規則正しいノルマをこなして 明日につなげていく
ありきたりな日常を 描いていけるのは
虚構の作家であるはずはない

コロナ禍や終息という文字も知らない虫達には
どでかい宇宙の中のちっぽけな人間達の
空騒ぎの笑い声や 人知れず埋もれた生の叫び声を
疾(と)うに聞き分けているはずなのだ
(2020.6.10)


2020年6月6日土曜日

お気に入りのあの子は...

リーゼントde決めてく? 
  2009/01/18 15:59

そんなレベルで歌いたい あなたと一緒に ….   
オーガニック・ヒルズのテキスタイル・ホリディ  
車で今すぐ迎えに来て  
わたしはずっといるわ  ここに
セシルヘアに ピンクのリボン  
ここは待つにはすごく 寒い場所
ここから早くわたしを 連れ去って
 ねえ、​darlin

words and illust by kenkentomickey

2020年5月31日日曜日

ダイヤモンドよりも

🎵ダイヤモンドよりも柔らかくて 温かな未来
手にしたいよ 限りある時間を 君と過ごしたい
 これは、宇多田ヒカルの「Flavor Of Life 」だけど、今年1月初め、イギリスのヘンリー王子、メーガン妃がSNSで「公務よりプライベートを重視する」と発表し、波紋を投げかけ、その後二人の行動が英国内外で注目された。ローカルな話をすると、その日は、日本の中の大阪の、浪速区にある今宮戎神社、通称「戎っさん」の本戎がかなりの盛況を見せていて、すごい人だかり、南海電車沿いの「歩行天」の道には両サイドに露天が立ち並び、どこで何を食べるか迷うほどで、そんな人混みの中に私もいた。「110番の日」ということで恒例のお参りで戴く福笹にも、防犯の広報と人々の願いが込められた商売繁盛の大判・小判などの細工物やらが付けられ、お参りの帰りにはそういった笹を持った人々が陽気にそぞろ歩き、上機嫌で缶ビール片手に更に調子を上げて帰っていく風情に出食わしたものだ。
 しかし、それでも一週間ほどが過ぎた1月16日には、オーストラリアの火災がニュースになり、希少動物コアラが行き場所を失ったりしている様子、20日には中国武漢で発生したウィルス(後にcovid-19と命名)が次第に広がりを見せ始める。
 
 あれから四ヶ月が経ち、世界の様相は一変した。イギリスは、EUから離脱し、新型コロナウィルスも遮断するかとの観測も見事に打ち消し、アメリカに次いで感染死者数が増え続けた。皇室のプライベートニュースなど誰も気に留める人もいなくなっていた。そして、私が以前別のブログで指摘したように、アメリカのインフルエンザによる感染の広がりは、CDCが途中で気付いたように新型コロナウィルスの感染拡大へと変貌し、まさにパンデミックの状況になっていく。

 2020年5月30日 付の感染者(年末)            死者数(年末)
    アメリカ  178万人(→1902万3776人)     10万2836人(→33万2011人)
    イギリス    27万1千人(→225万6005人)     3万8243人(→7万405人) 
    ブラジル    46万8千人(→746万5806人)     2万7944人(→19万795人)
    ロシア     39万 7千人(→299万2123人)      4555人(→5万3539人)
    スペイン    23万 9千人(→185万4951人)     2万7121人(→4万9824人)
    イタリア    23万 2千人(→203万8759人)     3万3229人(→7万1624人)
    フランス    17万 6千人 (→254万8388人)          2万8717人(→6万2573人)
である(統計上多少の誤差がある)。
 
 最初武漢の一人の医師が感染し(後に死亡)、告発しようとするが、当局が国内の政治的行事を最優先したことにより、SNSに投稿した医師に制裁を加えて抹消しようとする。またWHOに中国の宣伝の役割を持たせ、米中貿易戦争は益々激化した。
 日本という国は、”日和見外交”という言葉に象徴されるように、これまでもロシア、中国、韓国の顔色を窺うような態度を示してきた。もしアメリカのトランプ大統領が、Taylor Twist が発言するように、11月の大統領選挙で破れ、次の大統領が日本と共同歩調を取らなくなった時が来るとすれば、一番危うい状況となる。その時こそ、中国や北朝鮮などが自国の国益を推し進め、国内の中国通の政治家が抵抗せずに黙認することが予想されるからだ。
※補追;上記統計では、紙面の関係でインドや他の国は載せてません。そしてトランプ大統領は去り、バイデン大統領が誕生しました(2021年2月7日筆)。ただ安全保障の枠で言うと、米国務省が中国のチベット弾圧をジェノサイドと呼び、またこれまでの環太平洋での米日豪印に加え、英仏独が艦船を出すなどこれまでとは少し違った動きが見られます。今年は、冬季オリンピックを見据えた今後の動きが更に注目されます。
  
画像は、南アのカリナン鉱山で発見されたブルーダイアモンドの原石
(29.6K。ペトラ・ダイアモンズ社がHPで公開 2014.1.21~AFPBB News より)
 私は、鉱石では原石に興味があり、加工品には興味がない。
 人々が目論んだこととは違って、世界は動いていく......。

2020年5月27日水曜日

はじめてのカンボジア


 3月11日はホットホリデー主催のカンボジアの1日ツアー”Banteay Srei Kbal Spean
& Beng Mealea Full Day Tour"に申し込んでいたので参加した。
 これも私たちだけで幸か不幸か他に参加者はいなかった。朝にホテルまで案内人の
自称石田純一ことVITOUが来てくれ案内してくれた。とても気さくな男性で、まだ20代
で、失恋したことがきっかけで日本に行ったことを明かしてくれたが、終始冗談交じりの
会話がすごく楽しかった。
 まずベンメリアに行き、クバールスピアンの遺跡がある山に登る前に昼食を取って休
んだ。そしてバンテアイスレイ。
 最後はカンボジアのマッサージを勧めてくれたのでそこでくつろいで、夕食を取った。
 その日は泊まっていたホテルから次のホテル「ゴールデン・テンプル」に移動すること
になっており、夕食を終えてホテルに戻った際にちょっとしたトラブルが発生。
 つまり、私は運転手に次のホテルまで荷物を運んでもらう約束を取り付けていたし、

チェックインはかなり遅かったがメールで連絡もしていた。しかし次のホテルの
支配人はトゥクトゥクを既にホテルで待機させるなどして図らっていた。
 何もないかのように振る舞ったが、実際には荷物を預けていたホテルにも、わざわざ
迎えを用意していたホテル側にもバツの悪さがのこってしまったなと思う。 
 ただそんなことを除けば、「ゴールデン・テンプル」ホテルは私としてはお勧めです。
 プール付きでベッドといい、部屋も綺麗で申し分がなく、ゆっくり寛げない時間がなかったのがほんとに残念だった。 
 ホテルで空港までのタクシーを待つ間、フロントの女性が一緒に記念撮影したいという

ので女性のデジカメで撮った。その1枚が欲しかったかな...今思えば。
 
 この写真はね、VITOUに遺跡観光に行く途中に寄ってもらった「市」のおばちゃんで、とても気さく
な感じで、好きな写真の一枚ですね。(2015.3.11)

追記;実は二週間に及ぶアジア旅行であることを計画していたのだった。それは一度息子に謝ろうと思っていたこと。最初におとづれた国であるカンボジアで、VITOUの「引率」で二日目の観光(着いて早々ナイトツワーがあった)を終えてレストランに入って食事をしたのだけれど、そのタイミングで話を切り出した。解ってもらえたかどうかは分からない。彼は何も言わず黙って聞いていただけだから。それでもそれでいいのだと思った…。
 

新中東戦争のゆくえ