2020年11月5日木曜日

遥かな上空でみている

鳥は悠然と飛んでゆく

秋晴れの空を 太陽を背にして

古(いにしえ)より続く 人の動きをずっと見続けてきた

何を思い悩むことがあるだろう

例えば 国と国とのおろかな争いの数々

人と人とのみにくい諍(いさか)いとか

人は地上にいて 多くのものを獲(え)て生きてきた

鳥は 陸から遠ざかり 領空に羽を伸ばして生きてきた

 

人は知ることになるだろう

何事にも限りがあることを

無尽蔵な地下の資(もと)を 

境界を引き 森を切り拓(ひら)き

川を堰(せき)止め 海には要らないものを流した

空気を汚(けが)し  入り込めれば生き物の領域までも侵し

住処を作り 森の資(もと)を自分のものとして蓄えて生きてきた

やがて それらは 悔い改めるべきだったことを

人は知ることになるだろう

(2020.11.5) 




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