2020年11月6日金曜日

野に放て 犀を

 野に放て 犀を

狭い檻にもう何年も閉じ籠っている

閉じ込めたのは 誰れ

牙が磨けてない 大きな土に生えた樹がいるのだ

どこからか懐かしい匂いがする サバンナの大地だ

もうそれらは 遠くに忘れてしまっていた

犀の目から 少し滴(しずく)が落ちていた

幾筋も刻まれた皺にそれは伝う

彼らは 手でそれを拭(ぬぐ)うことを知らない


        密猟から犀を守ろうとしている日本人女性がいる

        (2020年12月28日更新)

        ※私も僅少ながら犀を救うプロジェクトを応援いたしました。



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