暑い夏 まぶしい笑顔の君は 優しく僕を迎えてくれる
公園のたくさんの樹々が たくさんの蔭をつくり
二人はそこに逃げ込んだ 遠くにいる客船が近くに見える
今日の夕食は あそこのレンガ倉庫で食べるって
君はもう決め込んでいる 中華街よりもあそこにするって
夕立が 海の沖の方から足早にやって来て コンクリートの道をたたきつける
激しい雨は 人々を蹴散らす その中に私たちがいる 君が叫ぶ
「私たち今歴史の中に生きている—!」
濡れたTシャツのまま 大袈裟な足取りで レンガ色の
建物の中に 突入した 夕食よりずっと早く
でも お前がそばにいるなら
別に何もいらないって そう思った
0 件のコメント:
コメントを投稿