これは、3月3日の参議院予算委員会において、立憲民主党の小西洋之議員が、高市大臣に対して発した言葉です。総務省所属の者から小西議員が付託を受けて(第三者が介在したかも知れない)提示した行政文書を「まともな」文書であると信じ込んで参議院において披瀝したもので、この件は国会中継もされて国民も知るところとなった。知るところとはなったが、この文書の信憑性については未だ解らない点が多い。彼が総務省の課長補佐時代には、この文書の登場人物である安倍内閣で首相補佐官をしていた礒崎陽輔氏も課長職にあった。礒崎氏が主導した民放(特に安倍首相が生出演したサンデーモーニングなど)のあり方を是正する必要に迫られて、放送法に基づき(或いは改編し)本来のあり方を追求しようとする安倍首相をはじめとする内閣主導でなされた当時の放送事業のあり方に関し、主管である総務省と内閣の対立を明らかにしようとするのが今回の行政文書に残されていると主張し、白実のものにしたのが小西議員である。
しかし大見得を切り大舞台で演じていた小西議員に対し、文書は「捏造」と高市大臣が決めつけたのだから、議員(大臣)辞職に追い込もうとした小西議員もいささかトーンダウンした格好だった。私は、彼が在職していた総務省の職員から受け取ったとされる約80ページに上る公文書についてなぜもっと精査しなかったのだろうと思った。きっと一人で悦に入っていたのだろう。こういった類の文書は公にする前に複数で精査されるべきだろうし、矛盾点を追求しなければいけないはずなのだ。もし刑事事件であれば刑事が、或いは新聞記事なら記者が、ガセネタもあるだろうから裏を取ることが必ず必要になる。その上で白日の元に晒す、という手順を踏まないと同じ轍(過去にはメール問題)をまた踏むことになってしまう。
この点について早速YouTubeで高橋洋一チャンネルで取り上げていた。いくつかの項目で少し行政文書らしくない箇所があると指摘していた。つまり「取扱厳重注意」を「厳重取扱注意」としていたところとか、配布先に参加者の名前がないとか、総理と電話をしたメモを秘書官でなく参事官がしたこと、電話した正確な時刻が記されていないことなど。また以下の放送では、飯田浩司アナが高橋洋一氏に聞き、旧郵政省と旧自治省の根深い争いが根底にはあるとの見方を紹介している。その争いが現下の統一地方選に影響を与えていると。
ラジオ「ニッポン放送飯田浩司のOK!Cozy up」(3月8日付をPodcastで配信中)
捏造というよりデタラメな行政文書だと高橋氏が指摘しているところと、上記根深い闘争が今回の統一選と無関係ではない点がこのチャンネルを視聴すれば分かりやすいので、リンクを貼っておきます。
この膨大な文書がまともなところとそうでないところが混在していることがこれらの文書に関しての注意すべきところなんだろう。数ページが捏造されているのではないか。ひょっとしてこれを議員に渡した人物と公文書(の一部)を作成した人物は異なっている可能性もある。昨年だったかJAXAの中で発表した研究論文が捏造されたものがあったというニュースが報じられた。かつては理研の研究発表が捏造であると指摘され、担当の教授が自殺し、かの新進気鋭の研究家小保方さんが現場から去らざるを得なかった、とかも思い出される。今回の行政文書を流出させた職員が国家公務員法などの内部規定に反するのは別にして、仮に公文書を偽造していたなら、有印公文書偽造で1年以上10年以下の懲役と重い。総務省は刑事告訴をするのだろうか?(補追;偽造ではなく総務省が公文書であると改めて認めたことでその可能性は無くなった。)※ただ都合の悪いところは総務大臣や事務次官も見れないようにして作成していたということである。これが、総務省の行政文書であった。
昨今太陽光パネル問題で言えば、夫が逮捕されるかも知れないとマスメディアに顔を出すことも無くなった三浦瑠麗氏とは違って、中国のスパイに金○○を握られてしまっているんじゃないかと噂されている橋下氏はフジや日テレに恥ずかしくもなく毎朝顔を出し、同じく外務大臣に至っては大事な国際会議に出席もせずのらりくらりしている様を見ていると、こんな問題なんかどうでもいいやんかと言いたくなる人もいるだろう。ただ外相のインド行きを阻んだのは世耕参議院幹事長とも言われており、既に外相も力を失っている証拠なのだろう。次期総裁には茂木幹事長が名乗りを挙げているとかいないとか。(補追;既に岸田下ろしがはじまっているという見方もある)
その昔国会でメール問題で追求した民主党議員がいたが、ネタ元が虚偽だと判明して敢えなく去ってしまった前歴がある。要するに立民(当時の民進党)の山尾(現菅野)志桜里議員が「保育園落ちた日本死ね」という発言とか、前出したメール問題では民主党の永田寿康議員がホリエモンのメール内容を信じ込み国会で追求したものの、ガセネタであったことで執行部が退陣に追い込まれているが、民主党の系譜からなる立民の議員は昔からこの種のガセネタで与党を追及するということをやりたがる傾向がある。売れない記者が大スクープによりデビューするようなものだ。今回で言うなら、高市大臣が辞めるか、小西議員が辞めるかどちらかである。(結果的にはどちらも辞めないということで幕引きになりそうだ。)
補追;3月7日高市内閣府特命担当大臣が記者会見を開いた。各メディアが本当に「ネツゾウ」で良いかというダメ押しの質問を行ったが、「4ページの私が関連するところと、安倍首相との電話連絡に関するくだりについては有りもしないことを事実として記載したものでネツゾウです」と答えた。一方同日総務省も総務大臣が記者会見を開き、小西議員が公表した文書は総務省が(デジタル)保管している文書と同一であるとの認識を示しマスキングなしに公開した。ただその中で「記載内容の正確性が確認できないもの、作成の経緯が判明しないものがある点にはご留意いただければと思います」と慎重な姿勢を示している。
更に補追(2023.3.21)小西文書について「事務方が大臣に無断で首相官邸と取引して法解釈を決めるというのは、議院内閣制であってはならないことだ。」(池田信夫アゴラ研究所所長)アゴラの記事
追記;そういえば、まだ二十代の頃世の中に合コンという言葉はなく、バブルがまだ弾けてなくて、私は本部の可愛い受付嬢二人と共に行きつけのフランス料理のレストラン(もう存在しない)で4人で食事会を開いたことがあった。文殊(訂正→文珠)というその変わった名前の友人の女性はまだ二十歳を越えたばかりで、結局それ以上発展しなかった。最近彼女が現役で同じ姓を名乗っていていることを知った。ずっと将来現れる女性の守護霊が発展を阻んだのかも知れない、今思えば。その女性にはペアリングを贈ったことがあったけど、私のも含めてまだ現物を見ずにいる。
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