誰しもが思った。タイやインドの奥地で、そして市街地にさえ現れた象は遂に気が触れたのだと。
多くの象のうち一頭だけが暴れたのは、人間のせいではないと。
しかしいつの時代でも人間は、自分の都合の良い考えでまとめてしまう。決して人間のせいで
はなくて、奴らが悪いんだと。バスや乗用車や無辜の市民を襲ったり普通はしないはずだ。だ
から根っから野蛮な生き物なんだと。
動物園の飼育員が動物に襲われて死ぬようなことがあった時も、奴らは怖い野蛮な生き物なん
だとされるのだ。
パンダが契約を終えて日本から中国に返された。あんなに可愛いのになぜ私の前から連れ去っ
てしまうのかと人は問う。その前に、あなたはパンダを中国の奥地からなぜ竹林のない所にわ
ざわざ運んでくるのか問わないのだろうか?年間1億円の動物の契約はそうはない。六本木ヒル
ズに住む女性国際政治学者なら普通に年間3千万円程度の賃貸契約なら結んでいることだろう。
人はいつの世でも勝手な生き物なのかも知れない。昔からそうなのだ。法に触れなければいい
と、法を作ってしまう。象も犀も、トラだって、別に来たくて日本に来たわけじゃないはず
だ。
本当は自分の昔いた場所、いたい場所、落ち着く場所に帰りたいはずなんだ、きっと….。
写真は、gigazine.netから
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