2026年1月6日火曜日

トランプ・シンドローム

  1月2日遂に米軍がベネズエラに侵攻し、マドゥロ大統領夫妻を拘束し、ニューヨーク地裁で裁判にかける手続きに入った。罪名は麻薬密輸。トランプ大統領がベネズエラ沖に米軍を展開したのは昨年9月。航空母艦を配し、陸海空で密輸船を一網打尽にする作戦だった。密輸の中身はフェンタニルという合成麻薬である。中国が日本(沖縄や名古屋)といった第三国を経由して麻薬成分を輸出している事はアメリカはすでに把握していた。その時点ではまだ麻薬ではない。そこからベネズエラやコロンビアなどの国に送ってから精製して初めて合成麻薬が完成する。今回の作戦はCIAの指導の下、ベネズエラの政府中枢に内通者を置き、すべての行動を把握し、徹底した極秘行動とピンポイントの武力行使で大統領を補足し、強襲揚陸艦で連れ去っている。空は早期警戒機とヴィン・ラディン殺害で有名になったブラックホークMHー60がおり、第160特殊作戦航空連隊ナイト・ストーカーズが直接大統領を拘束する役目を担った。

 ところでTVでは報じていないが、これらの大体的な作戦の目的の一つには、アメリカの対中国に対する攻撃という意味が含まれていると思う。実際に密輸のフェンタニルではアメリカ国内で2万人の人々が死んだと言われており、これは国家的なテロだとトランプ大統領は位置付けており、今回の作戦を単にロシアのウクライナ侵略と同一の次元で語るべきではないと考える。


写真は、grand fleet.infoのもの。


 よってこのベネズエラの作戦を単一の作戦ではなく、台湾を睨む中国の野望に対する牽制の動きも内蔵するものと捉えた方が正確だろうと思う。対中国はアメリカを含む太平洋沿岸諸国含むアジア圏であり、対ロシアはEUなど北大西洋のNATO同盟国がいわゆる「南下政策」を阻むことに繋がるのである。

 今イランで国民の給与不払いに対する全国規模の暴動が起きており、ハメネイ師がロシアに亡命したのではないかとの憶測が流れている。全国規模の暴動は華の国の状況と非常によく似ている。そしてアメリカがイランの政府軍が国民に対し発砲するなら軍事介入すると表明するなど、今年に入り世界情勢が一気に変化した様相を帯びてきたようである。昨年イランの複数の核施設に対する爆撃が既に行われている。これもベネズエラと同じように入念に長期作戦を実行に移したものだった。


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