identity「私は誰なのか」という問いかけで言われる言葉がアイデンティティだが、今日本の法制度で議論されている一つが「夫婦別姓」を認めるのか、あるいは選択できるようにしてはどうか、を法制度化するということだけれど、そこに学者が入って、例えば旦那の氏を妻も名乗れば、古き日本の家父長制の復活をイメージさせると反対している。それなら尚更「夫婦別姓」を選択できるようにしたらどうか?私は、三十五がもし自分の伴侶となった場合、彼女の本来の戸籍上の氏を「襲名」すべきと思っている。例えば、昔自分の仕事を選択するに際し「綾小路」という人の影響を受けたことがある。それは元々彼女の姓だったのか、それとも夫の姓でそうなったのかは知らない。彼女が戸籍上その氏だとして、夫が田中や佐藤だったらどうだろう?そういうことなのだ。生まれる子供は選択できないが、結婚すれば選択出来る。離婚して私の子供は皆女性方の氏を名乗っている。稀有な苗字だったからだ。仮にもし法制度化されなければ、「内縁」でもしょうがないじゃないかと思っている。私は三十五の戸籍氏を守りたい。成長して、結婚したから夫の氏に変更しなくちゃいけないなんてナンセンスだと思う者だ。
昔三十五と一緒に映画「ボーン・スプレマシー」という映画を観に行ったことがある。その映画はボーン・シリーズの第二作目で作品の中では一番完成度が高い映画と言える。ボーンがCIAのエージェントで、ある極秘のプロジェクトを遂行する際に自らも仲間から生を剥奪されようとして、「自分自身が誰なのか」分からなくなるという状態に陥ってしまう、そこからストーリーが展開し、やがて自分自身の本名を上司から教わる。
写真は、www.alamy.com より今世の中でトランプという王様のような男が一人いて、下着姿で危なっかしいが誰もそのことを指摘しないし、出来ない。そして唯一自分の目の前に立って踊っている男がイーロン・マスクという男だった。彼は今世界一億万長者というお墨付きを与えられてはいるが、彼のせいで、大統領の椅子も居心地が良くない状態になっている。そこでトランプという王様は、こう言うのだ。「あいつ下着姿じゃないか、誰も言ってやらないのか?もうたくさんだ!見せしめじゃないぞ!彼を早く降ろさないとダメじゃないか」という一言でマスクという男は壇上から降ろされてしまうのだった。何か寓話でも観ているようだが、それは実際に鏡を見て自分の姿を見ているトランプ自身に他ならない。ただ彼は鏡を見て自分の姿と気が付かないに等しい。シンプソンズという漫画がアメリカにはあってその内容は予言的であると言われている。その中では、既にトランプは棺の中にいるのだ。「鏡の中の姿」はあなた自身です。
トランプ関税が中国には100%を超えた(4月23日現在145%だが、徐々に下がっていくだろうとトランプが発言)。波及効果はしかしトランプ自身にも襲いかかるだろう。現に中国はアメリカにレアアースの輸出を禁止した。前回の「世界秩序が変わるとき」の中で著者は、「トランプは平然とルールベースの国際通商フレームワークを破り、国際協調を乱し、あろうことか新自由主義の司祭であるFRB議長を公然と批判し、利下げを要求したのです。」(163ページ)ただそうは言ってもFRBは独立機関であり、パウウエル議長はその声を聞き流している。逆にイーロン・マスクが関税撤廃を直訴するに及んでいる。(4月9日ニュース)それは自動車が影響を直接被っているからである。私はあくまで私見であるが、トランプが勝利して女性大統領が誕生しなかったのにはかなりの部分でイーロン・マスクがいたからだと思っている。その最たるものは、テイラー・スウィフトが絡んでいると思うからだ。彼女は米国で一番人気の歌姫であり、彼女がもしカマラ・ハリスを応援したら女性大統領が決まっていただろう。応援しなかった(何もしなかった)というところが不思議でもあったが、かなりの額のmoneyが動いたということなのだろう。
そしてアメリカ国民は選んだ新大統領にかくも深刻に翻弄されることになったのだった。
今朝のニュース(4月13日補追)トランプ関税のうちスマホやPC等の精密機器は関税から除外を発表。やっぱりこれは、AppleのCEOから困ると直訴されているはず。(インドに比重を移しているけど、まだ一部中国ではホンハイが製造している)ただボーイングは中国に工場を持っている。IBMもとっくに中国産レノボに変わっている。困るのはレアアースに100%以上関税かけられるアメリカだろう。佐渡沖に石油が埋蔵されてるらしいけど、日本よ早くレアアース開発すれば?
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