2025年2月28日金曜日

サイバー犯罪の低年齢化/AIを活用

 今朝のTVニュースでちょっと驚いたので取り上げてみる。中高生3人が警視庁にAIを活用したサイバー犯罪で逮捕されたというニュース。いよいよかと思うと同時に稼いだお金も暗号通貨でマネーロンダリングするなど高度化している。 

 人工知能(AI)を使った自作のプログラムで楽天モバイルのシステムにアクセスし、通信回線を不正に契約したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は27日までに、不正アクセス禁止法違反などの容疑で、中学3年の生徒(14)=東京都立川市=と高校1年の生徒(16)=岐阜県大垣市=ら少年3人を逮捕した。

クレカ情報不正取得疑い 17歳の高2男子逮捕―京都府警など

 同課は2023年12月から約半年で少なくとも約2500回線を契約して転売し、約750万円相当の暗号資産(仮想通貨)を得たとみている。

 ほかに逮捕されたのは中学3年の生徒(15)=滋賀県米原市。いずれも容疑を認めており、生徒の1人は「高度な犯罪スキームを考え実行し、SNSで注目されたかった」と供述している。(時事通信2月27日記事より)

 

      画像は、日テレニュースより(押収されたスマートフォン)

 まとめてみると、

・秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を使用している。

・楽天モバイルのシステムに(自作プログラムにより)不正ログインして(不正アクセス禁止法違反)

・通信回線を無断で契約している(電子計算機使用詐欺)

・押収されたPCからは、33億件ものID、パスワードが見つかっている。

・2023年末から10ヶ月で2500回線をテレグラム上で転売し、暗号通貨により利益を得ている。

・3人はオンラインゲームを通じて知り合い、主犯格は岐阜県米原市に住む中学生で、大垣市の高校生らに指示を与え、高校生らが対話型人工知能「chatGPT」などでプログラムを作成し3人が共有していた。

・1回線1000〜3000円で販売し、売上げをオンラインカジノを利用したり、オンラインで商品を購入したりしていたという。(毎日新聞記事より)


更新3月1日;昨日2月28日にブログ書いてたけど、昨日はビッグニュースが世界を駆け巡った。とにかく今後4年間あの男に世界は振り回されることになるだろう。グリーンランドを買うと言ったり、ウクライナの和平交渉にしても、ウクライナのレアメタルが単に欲しい、ついでにノーベル平和賞も欲しいというだけだろう。昨日はトランプ関税が影響を受けて、日本の主要銘柄も1000円(時価10万円)以上下げていた。彼は国益というより自分のビジネスを優先する。それはブッシュと同じだ。そのために他国に戦争を仕掛けた歴史があるのだから。ベトナムやアフガニスタンはレアメタルではなくあるのは大麻だった。利益につながるなら何でもいいのだろう。ほんの子供が、大人のそういった政策やマネー資本主義を真似たとしても決しておかしくはない。彼らが社会に復帰したときには次の策を考えているかも知れない。ちょうどトクリュウが絡む中国系のマフィアがミャンマーにアジア各国から貧困な若者を集めて「教育」しているニュースが注目されている。特に中国では、大学出ても適当な職はなく、路頭に迷っているのが現実なのだから。

  

オープン戦でホームランを打ったドジャース 大谷17よりも、日本では、ドイツのバイエルン所属の谷川 16に沸いているはなぜ…💦

というか、もう世界中の誰も谷川萌々子を止めることなんてできない…。


MC183/anotoki sigotoyamerutokiite ketudansitanyane omaewa gomenyo


2025年2月16日日曜日

日産の再生。それは果たしてあるのか?

  先頃、ホンダの社長が会見した。会見で日産との協業は成功しなかったと明かした。同じく日産の社長も別の会見で同じような事を言い残念だと話した。ただ日産の10名を超える役員の胸中を慮るとすると、明らかな違いがある。ホンダはもう既に陸を走っている企業ではない。ホンダの実績にはまず二輪がある。ヤマハやスズキ、カワサキなど日本の二輪メーカーは海外でも人気が高い。そのホンダが陸地に飽き足らず、既に空を駆け巡っている。ホンダジェットは創業者の夢だったに違いない。もちろん日産にもフェアレディZやGTRなど他社にない魅力的なクルマがある。そうであれば倒産することはまずないはずだし、リストラを敢行することもないはずだった。「ニッサンがルマンを制覇するとき」という本を昔読んだことがある。似ている題名の本に「ホンダが(F1)レースに復帰するとき」がある。ホンダは今はF1から退いているが、いずれ再び復帰するだろうと思っている。彼らホンダエンジンを支える技術者の熱量は他と比べてもかなり高い。耐久レースのル・マンでは今やトヨタがワークス(個人では不可能だから)では牛耳っているし、日産の参入の話は聞かない。

           最高出力600馬力を誇る最強のGT-R(日産のHPより)

ケンとメリーのスカイライン(CM)

 一度日産が経営上追い込まれていた時期がある。ゴーンというフランス系レバノン人を社長に据えて、リストラと国内工場の整理を断行した。その行方は皆さんもご存知の通り、東京地検のゴーン逮捕劇(特別背任ほかの容疑)と逃走劇に終結する。ゴーンはルノーを売りますとフランス当局には言い、日産、ルノー、三菱自動車のCEOとして自己の地位による権力を欲しいままにした。今、日産はまず横浜近郊のザマ工場を縮小するためリストラを行なっている。今回のホンダとの協業がならなかったのは、日産首脳陣のプライドの高さ(=ホンダの2〜3倍は貰っている給与の減額或いは12名いる役員外しに対抗か)の結果だろうけど、ホンダにしてみればこの期に及んでもその態度と言いたげだった気がする。そして中国共産党がバックにあるホンハイ鴻海精密工業股份有限公司の受け入れを模索しているようだ。あのシャープや東芝の時のような似た日本企業の末路に近い様を思い描いた社員が多かったのではないだろうか?直近ではKKRに増資(資金調達)のための協議を始めたというニュースが伝わってきた。かつて日産のラジエーター部門の子会社をコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却した経緯がある。いずれにしても日本の基幹産業の一つが岐路に立っていることは間違いない。そんな時でさえ政治家は素知らぬ顔で日本人より外国人受け入れとか優遇措置を取ろうと図っている。(※東京大学に現在留学中でIT関連の研究室に在籍している女性が1年で1300万円の日本の医療費を詐取したと指摘され、ネットでは炎上している。)

 大学を卒業して会社説明会に参加したのが日産で、当時は親方日の丸の言葉通りのイメージで、石原裕次郎のドラマにも登場するイケイケムードがあったと思う。日産の名車には、フェアレディZやスカイラインがある。でも結局入らなかったし、入った林業の会社も退社して公務員になった。私が最初に給与で買ったのは日産ブルーバードSSSスリーエス)E。当時ジュリーこと沢田研二がその車のターボ車を宣伝してたから欲しかったんだけれど、予算を超えた。前後のバンパーが広く、座ってよく地元の屋台のラーメンを食べていたっけ。

 以前大坂なおみが2018年グランドスラムで優勝した時、日産の女性役員が大坂に何が欲しいかと聞いたら、GTRと答え、その場で高価な特別仕様のGTR(上記写真。価格2464万円)をプレゼントしたシーンを思い出す。今となっては夢のまた夢ということだろうか?

追記;3月8日。娘は今横浜に住んでいる。日産の工場に勤めていて産休に入っていたところをどうやらリストラされたらしい。例の日本で真っ先に工場の生産縮小があったところだ。役員報酬は誰にも負けないくらい貰って、社員にはとても冷たい会社が日産である。そしてプライドだけは負けないくらい高い。あんたホンダは目先のことは考えてないですよ。経営能力がないんだったら、さっさと退場しないと。そう言いながらフジHDの幹部の影がちらついた。


2025年2月6日木曜日

AIの現状と問題点

  AIに関しては、いくつかの問題点がある。昨年度ノーベル物理学賞を受賞したジョン・ホップフィールドらは、将来AIが人間の知能を上回り、人類の存在をも脅かす危険性があると危惧する。日本では将棋や囲碁などの何十手先を読むゲームが既にAIに凌駕されているのは周知のとおり。先ごろ文学賞でも似たような出来事が起きている。九段理江氏が芥川賞に輝いたのはいいが、彼女が作品の一部がAIを活用していると発表したことだった。今や学生の研究論文でもchatGPTを使って作成しているのは想像がつくし、それが文学の世界にも浸透してきたような感じか。選出した選者の作家は驚いただろうか?それとも近頃当たり前じゃんというだろうか?今後もし同様に作者自身でどの部分がAIなのか区別がつかなくなる状況になるということであれば、少々厄介な話になる。というのはもうAIが入った時点で著作権を主張できるかという問題があるからだ。ありとあらゆる世界に溢れた情報網から作者の欲しいネタを集めてくる。あの東京オリンピックでデザインを公募した際に起きた不手際を想像してみれば理解されるだろう。

 そしてそのChatGPTをも上回るとするAIソフトが現れた。ちょうどトランプ大統領の横に孫正義氏やサム・アルトマン氏など米AI関連企業の代表者らが勢揃いして演説をぶった後、そのような晴れの舞台に冷や水を浴びせるように放ったのだった。中国のdeepseekが文字通り深く先行してこの晴れ舞台を台無しにしたお陰で、NVIDIAなどIT関連株が一気に落ち込み(時価総額5900億ドル、日本円で91億円が一気に消失した)が、世界の株式市場に影響を与えた。今(2月6日)もまだ回復していない状態だ。HUAWEIと同じく入れたら最後個々人の情報を中国共産党に吸い取られるなど、色々中華特有の問題点が炙り出されてはいる。しかしこれまでadobeにしてもMicrosoftにしてもユーザーが必要なソフトを毎度更新してその都度売り上げを上げて来ているし、ChatGPTにしても使えるのは無料ではない。円ドル差損で年間5万円くらいはする、そんな状況にもうユーザーも懲り懲りなんだろう。つまりこのソフトに関してはオープンソース(無料)なのだ。危険性はあるが、無料。だから市場も迷っているところだと思う。(3月9日追記;ここで優れたAIのワトソンとでも呼ぶべき無料のアプリが存在するので加えておきます。それは Google の NotebookLM です。最後のスペルが、オランダ航空みたいだけど、実にすごい優れもので、気になる人はぜひYouTubeで check を)


 もう少し話をありふれた現実的な事に焦点を当ててみよう。スマート・シティではなく既に過疎地の定時運行バスは試験的に自動運転を実施している。乗っている村民も喜んで「最先端の」バスに居心地良く乗って満足気だった。このように私たちの知らない間に既に「変革」は始まっているようなのだ。私はそこで思い出す。以前実際に起きた事だが、猫だったと思う、突然道路に飛び出した。そんなシーンは自分でも経験がある。その時運転者は突如現れた小動物を何か咄嗟に分からず、急ブレーキを踏み、車は横転、運転しているポルシェが大破してしまったのだ。つまり、こういうことである。小動物ならず、女子高生がスマホを持っていきなり道路に飛び出したりする事だってあり得るし、実際にある。そこに電動スケボーや電動キックボードが登場しているし、キックボードについては既に警察庁も認可している。(最初中々認可が降りなかったのに知らぬ間にOKになっていた)ナンバーまでついてるのやついてないのまで多種多様である。取締りの現場の警察官も取締り対象が増えて喜ぶ反面、無秩序な状況を招来しているから手を焼いてもいるだろう。インバウンドも利用するだろう。仮に自動運転の乗り物が公道を走っていて、事故を起こしたとする。誰が責任を取るのだろう?横に補助役の運転手がいれば別だが、全くの無人になってしまって、不意の状況に判断がつかない自動運転者(?)が急ブレーキを踏んだとして、乗客が多数怪我をした有様を想像して見てください。軌道式なら別だけど、監視室があって、モニターで見ているかるどうか知らないが、テレビの取材に勝手に車(バス)が暴走してしまったようなのです、とでも言うのだろうか。「やっちゃえ日産」はいいけど、バカな煽り運転もあるだろうし、何が起きるか分からないのが(高速)道路であり、いかに対処が難しいのを知っているのが現場で処理している警察官である。それなのに簡単に警察庁の役人は許可してしまう。大金が動いたのではと邪推してしまう。もちろん六本木で起きたあの上級国民のお爺さんが起こした悲惨な事故を回避できるという保証があるなら別だが。だって彼らは警察という名前は付いているが本当の意味で警察官ではないからだ。反論する人もいるだろう。確かに鹿児島県警の本部長もそうだ、警察官の警視長という上位の階級だ。あ、でも彼らは少し頭は良さそうだけど、県民の気持ちは分からないし、警察庁の方針には従っても簡単に事件を潰してしまうじゃない?実際に彼らが道路で日々何が起きているのかさえ本当に知っているとは思えない。空飛ぶタクシーも作られているし、宅配ドローンさえもう「将来の夢」ではなくなっているのが現実だ。警察庁の役人にウクライナに出張してもらって現実のドローンの運用を見て来てもらいたいと切に願う。石にしがみついてもいかないだろうけどね。

参考文献等;田口善弘「知能とはなにか〜ヒトとAIのあいだ」(講談社現代新書)

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