2024年9月18日水曜日

変わらない真実

いつも思うのは 「今ごろお前は何をしているんだろう?」 ということ。

 世の中が新自由主義を標榜したり、資本主義に変わる新たな試みに政治家が声を上げようとも、変わらないことがあるはずだ この世の中には。

自分の周囲で鳥が囀りはじめた。それはひょっとして何を意味しているんだろう?

 お前も実は理想を掲げた若い時代があったし、それは変わらない絶対のもので、誰も邪魔されたくなくて、「自分の世界」というものを作り上げて、貫きたかったはずじゃないの?ずっと。それは永遠と呼びたいものじゃなかったかな?

自問自答しても、今は首を傾げる自分がいる。自信が持てない自分がいる?

 でも、お前はお前だし、それはちっとも変わってないし、世の中は変わったとしても、アメリカやロシアや中国の意思がどこにあるか知らなくても 自分だけは、いつもここにいて…..

周りをぐるっと見廻して、少しだけ世界が変わっていることに気付いているんだとしても、別に良いじゃない。

 お前はお前なんだから。お前はあの時「ありがとう」と確かに言ったし、別れを選んだんだけど、良いじゃない、その時は仕方なかった事情があったんやしな。

「遠い約束」だったかも知れないし。その時には二人には、知る由もなかったけど。良いじゃない、それはそれで。変わったんだから時代は。



薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」

 

セーラー服と機関銃  歌詞;来生えつこ 作曲;来生たかお 

 

さよならは 別れの言葉じゃなくて

再び逢うまでの 遠い約束

夢のいた場所に 未練残しても 心寒いだけさ

 

このまま何時間でも抱いていたいけど

ただこのまま 冷たい頬をあたためたいけど

 

都会は秒刻みのあわただしさ

恋もコンクリートの籠の中

君がめぐり逢う 愛に疲れたら

きっと戻っておいで

 

愛した男たちを 想い出に替えて

いつの日にか 僕のことを想い出すがいい

ただ心の片隅にでも 小さくメモして

 

スーツケース いっぱいにつめこんだ

希望という名の重い荷物を

君は軽々ときっと持ち上げて

笑顔を見せるだろう

 

愛した男たちを かがやきに替えて

いつの日にか 僕のことを思い出すがいい

ただ心の片隅にでも 小さくメモして


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2024年9月12日木曜日

日本ではギリギリ自然保護は生きているの?

    まず次のリンク🔗動画を見てもらいたい。これは、昔の話ではなくて現在の北海道の状況です。釧路湿原は、世界遺産に登録されているが、地元住民も「もう世界遺産を返上してはどうか?」と嘆いている現実を、日本人はあまり知らない。

釧路湿原など日本の世界遺産に太陽光パネルがびっしり!

 今自民党はじめ立民も総裁選挙の真っ最中で、その中で小泉候補であればすぐに衆院戦を行うと明言した。夫婦別姓も法制化すると。それは別に選択制でいいし、(彼は高齢者には厳しい。中国に厳しく物申すなら高市早苗の方がいいと思う)それについてはTVのコメンテーターも、まず法制化してから言うべきでしょうと批判する。もし仮に小泉最年少首相が誕生したとして、衆議院解散後の総選挙は10月13日になる可能性がある。ちょうどうちの地元の秋祭りの日に当たっている。ただ秋祭りはコロナで3年開催されなかったことから、役員会でも中止にはならないだろう。岸和田のだんじり祭りをはじめ秋には地方で秋祭りが盛大に模様されるのが恒例である。昨日9.11に地元警察に5枚の書類を提出して道路使用許可申請を行った。

 だから行事に変更はないものの、衆議院選挙で自民が勝つ保証は全くない。国民は政治と金の問題にうんざりしているはずだし、統一教会の問題も決着着いたと思ってもないはずだ。これまでも、安倍政権下でいろんな問題が産出しても、何ひとつ解決せず安堵できない、と感じているはずだ。何一つ変えないというのであれば、今の共産党独裁の国がそうだ。すでに国家主席の動向も知れない。あの李克強が習近平に排斥され、李強首相が誕生した。それはすんなりいくと周は思っていたはずだ。歴史は繰り返す。

 自民党が下野したときに、何が起こったのか歴史が証明している。同じ轍を今度も自民は踏むと言うのだろうか?

 YouTubeの動画にあるように、日本の自然の状況ももう切羽詰まっている。自然災害が発生した時に、ソーラーパネルでこれまであった森林の機能が伐採によってはたらかず、動物たち、昆虫たちが住めなくなって逃げてしまったり、住処を失って生息できなくなっている現状を、もう一人の「私」の人格者が童話に仕上げた。ちょうど静岡県の浜松市が「森林のまち童話大賞」を募集していたのでギリギリ8月末に応募した。

  

  奈良県の護国神社の周辺に張り詰められた太陽光パネル  Google earth より

 もう人間は遅すぎたのよ、と母親は娘の咲に語りかける。人間が好き勝手に、自己中的な発想で「開発」「発展」と称して山林を切り開き、それまで森を棲家としてきた動物たちが住めなくなったのだ。鹿や猪、猿や熊が森を後にする。するとどういうことが起きるかというと、昆虫や鳥たちもそれまでの環境が変わってしまったから生息区域を追い出されてしまう。人間はおそらく彼らから「復讐」を受けることになるだろう。すでに、青森以南に生息するツキノワグマや北海道にしか生息しないヒグマは生活圏を離れて人間界の近くに生息区域を移している。為政者は、自分だけの生活エリアで自分たちだけが満足を得ればそれでいいのだ。

 「米騒動」が日本で起きているが、母は毎年市内の農家から11月になれば一年分まとめ買いする習慣があって、コメに困ったことがない。北海道では全国から大量に直接予約注文が入り嬉しい悲鳴をあげている農家もあれば、内地では天候の異変により廃業する農家も出ていると聞く。政治家は自分の身の安泰しか考えることが出来ない種族だ、国民のことなんて考えることも元々ないし、「彼の国」を利することはあっても、自然とそこに生きる民を守るといった心は働かない。発想に乏しいから、政治家になったのかも知れない。

補追;9月10日だったか、これまで鳴りを潜めていた Tyler Swift  がここにきて大統領選ではハリス副大統領に投票すると言い切った。彼女のフェイクニュースをトランプが利用したのが許せなかったのかも知れない。初の両者のテレビ討論会の結果でもハリスが大きく引き離している。黒人で女性初の大統領が誕生するか見ものでもある。

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2024年9月3日火曜日

鷹が舞う空

    2028年の夏も結構暑くて、みんな暑さ凌ぎか家の中に入ってテレビを見ることで誤魔化していた。ちょうどロス五輪が開幕し、日本のお家芸の柔道が盛り返して、中でも阿部詩選手が金メダルを奪ったことで沸いていた。三十五がその夜、四歳になる鷹翔(たかと)にせがまれて絵本を見聴かせていた。何度も同じものが好きなのが鷹翔だった。

 その家は、ちょうど 日本最古の道である「山辺の道」沿いにあり、近くの田んぼの蛙が遅くまで鳴いていた。空は満天の星で、鷹翔の父親は、ベランダに出て星を見ていた。もう大阪に出てまでして仕事はしていなくて、だから鷹翔の送り迎えがいちばんの仕事で、その次は鷹翔の母親の送り迎えだった。それも定着していたし、最近では料理のレパートリーも増えて、その料理を褒めてもらうために一層励んで料理を作っていた。

 鷹翔が寝てから三十五は、夫を促して早く中に入らないと身体が冷え込むわよと催促したが、ほんとうは自分の仕事が朝早いからだし、夫と早くベッドに入りたいからでもあった。

 「もう身体に触るでしょ、あなたも歳なんだから」

 「また歳かよ。」





 この辺りは、6月には自生の紫陽花が道沿いの石垣に咲き誇るし、9月になれば芙蓉の花も咲く。夏を惜むかのようにツクツク法師やひぐらしがいつまでも鳴いて、夜には虫の音が囀り、そんなどこにでもあるような静けさと幸せに満ち足りた時を過ごすのが三十五は好きだった。そしてそばで三十五のそんな笑顔を見るのも夫は好きだった。7月にはぶどうが今年もたくさん実を付けて、8月には最盛期になって三人でぶどう狩りをして楽しんだのを思い出していた。

 「あなた。何をにこにこしてるのさっきから、早く布団に入って」

 そうして小さな家の明かりがしばらく灯って、ゆっくりと夜が更けていくのだった。


手嶌葵「テルーの唄」

PS;三十五やったら、夏中ハンドカバーかなんかやってるんやろうなぁ、肌に気遣ってたからさ。早く秋にならないかと思ってるはず。もう世の中のみんなが夏の暑さに参ってたから、誰しもそう思ってる。この間浜松市が童話募集してたから送った。自然災害は、森の中に住む動物、中でも虫たちに大きな影響がある、そんな話を母親が娘の咲に話をして聞かせている、そんなストーリー。

補追;夏にはその浜松市の天竜町では山崩れがあったし、また昨日(10月4日) には竜巻の被害でビニールハウスが飛ばされたりしていた。


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新中東戦争のゆくえ