2024年2月19日月曜日

ルミナリエ

 「わたし、ちょこまか動くけんちゃんが好きだよ。」

「でも忘れん坊だよ、四ヶ月でiPad2回、iPhone1回忘れたし。全部返って来たけどね」

「ちょっと忘れすぎだね笑」

「お前とのWベッド、遂に完成したよ。圧縮されたマットレスが膨らむ時ちょっと感動した!無印で買った一層式羽毛掛け布団に、リヨセルコットンのカバーを被せて(youtubeで無印が案内している)昼寝したら、気持ち良かったよ」

ホテルライクなベッド

「良かったね。それで一人寝たら疲れ取れるよね。」

「Wベッドで何で一人で寝るんよ。もう!三十五と一緒じゃなきゃダメなの」

「そうなの?」

「そうだよ、もちろん。眠り姫のためのものだよ。今壁紙も部屋いっぱいに広げようとしている。カーテンも変えて。断捨離したら模様替えは完成」

「えらいね。私はけんちゃんが男として忍耐強くしてたのもちゃんと分かってるつもりやから。」

「ちゃんと繋がってるってことかな。三十五のこと、忘れたことなんか一度もないどんな時だって。一時期どん底まで行ったから、その頃はもうヤケになってたというか、自暴自棄やったと思う。そんな状況を救ってくれたんは、きっとお前とおれの守護霊の成せる技やないかなぁ。今ならそんな気もする」

「私も苦労した分けんちゃんも苦労したんだねきっと。」

「考えたら今能登の地震でさ、地獄を見た人も一人や二人やないんやから。そんな人から見たら幸せな境遇やと思える。いや比べもんにならないかな?そういえば、お前はあん時最初からそんな感性持ってたんかも知れんね?」

  神戸市公式サイトより

「え?どんな感性?」

「初めてルミナリエに行ったやろ。それほど当時は強い意味も持ってなかったおれは。三十五はなぜか知らんけどずっと絶対行きたいってこだわってたと思う。もし一緒に行かんのやったら別の人と行くって。行ってみて初めて理解した。あのセレモニーは実は「再生」(または、再建reconstruction)という意味があって、他に変え難いものを持っている事なんやろうなぁたぶん。今ならそんなこと思ったりもする」

「それからさ、人生ではある時には運命を受け入れられなくては前へ進めない時もあるけど、そういうの知っていたのじゃないかとも思う。それが結果的には自分らしくない人生である場合もあるんやけどさ、それも含めて運命を受け入れることによって前へと進める。そしてあれから二十年近く経ってやっと自分というものを知ることが出来るようになったかも知れん。それはおれも同じやから」

 今年のルミナリエは、実際には去年の暮れに開かれるところが延期になって、わずかな期間ではあったが無事開催された。


2024年2月14日水曜日

人間の記憶力について

    今朝も森山文科大臣に対する国会質疑の模様と街頭での市民の反応についてフジテレビの朝の番組が取り上げていた。コメンテーターも、パックンは人間の記憶力の曖昧さについて話していた。金子恵美氏は「統一教会からの岸田総理への逆襲」との見解。つまり自民党の岸田政権になって統一教会そのものを文科省が裁判所に解散命令請求を行ったからというもの。解散請求は、元教団信者からの強い要請を受けての措置だった。自民党内で見れば、安倍さんが統一教会ありきの選挙活動を行なっており、忖度した議員は皆統一教会を利用していたのが思い起こされる。「記憶にございません」は政治家の使い古した言葉であるが、政治資金の裏ガネ問題では揃ってその文句を連発していた。いちばん多かったのは松野氏で、萩生田光一、林芳正、松野博一氏は全て元文科大臣である。あと西村康稔氏も逃げまくっていたっけ(文春報道では別に秘書に対するパワハラで問題視されていた)。こんな体たらくでも平成元年生まれの(吉高由里子やテイラー・スウィフトも同じ)の息子は、百田の日本保守党を含めて自民党以外の党を認めていない。

   「人工知能は記憶喪失の夢を見るか?」画像は、朝日デジタル記事より

 人間はミスを起こすし(重大なミスは大事故につながる)、記憶違いで済まされない事もある。よって生成AIの活用の場はこれからも多いだろう。自動運転を警察庁は許可するのか知らないが、既に公道で、運転席に運転手がいるが一部のバスは実際に運行されている。警察庁がうっかり許可した「電動キックボード」が今死亡事故につながっていたり、自転車の(携帯電話を握った)違反などを交通切符を適用することを決めたが、これについても実際に免許証がないのだから問題がないとも言えない。実際にそう言う声が街頭のインタビューでもあった。

 そして海を越えたアメリカでは大統領選挙前の予備選がはじまっている。バイデンとトランプの一騎打ちの様相であるが、バイデンの「記憶違い」を指摘する記者がいたら、それについて猛反論するバイデンの談話もあったり、トランプも「自信を持って」言い間違いしているし、バイデンも各国首脳の名前をかなり言い間違いしたりしている等高齢者ゆえの問題点も露呈している。われわれ素人は思うはずだ。なぜもっと40代のケネディ大統領のような若い人が現れないのかと。それについては同じ番組で、「それはアメリカという国ではかなりの選挙資金が必要で、バイデンがいちばんお金を持っている。トランプもお金持ちだが、裁判費用にかなり必要で選挙では戦えない」などの解説があった。日本と同じ金権選挙が同じ同盟国でもあるということか…。

生物の記憶と生成AI             (2024.2.14 聖バレンタインデーの日に)

(翌日更新)今朝西大寺駅でいつものように三宮行きの快速をホームで待ってると、そこに京都行きの特急ビスタカーが入る。見ていると殆ど満席なのが不思議。つまりリッチに通勤しているということ。昨日は難波店で二十時までやったから、自分褒美?に「ひのとり」プレミアム初めて乗った。でもがら空き、この空間はやはりリッチな人の者限定の気がした。お前もきっとなんでそんな勿体無いことするの?と聞くかも知れないけどさ、昔ブログの走りの時代に人気があったブログに「新幹線通勤」というのがあって、その人は、勤務地の東京と住んでる山形を往復するって話やけどね、自営でどうせ経費で落としてるんやろうけど…。おれはニューヨークの生活を配信している人のブログが好きやった。それもこれも、もう存在してないけどね。



2024年2月10日土曜日

ゴジラ GODZILLA -1.0

    ゴジラは忘れた頃に人々の前に蘇ってくる。今年(2024年)は、70周年という記念碑的な年だという。だから今回監督(脚本及びVFX)の山崎貴と山崎組が作ったゴジラが封切られるやアメリカやイギリスでも評判を呼び、イギリスの映画館でも(自分も何度か涙を流した)咽び泣きが聞こえて、最後の最後(佐藤直紀編曲のゴジラのテーマ音楽が流れる)頃には皆総立ちstanding ovationになったという。それほど興行成績も過去の映画を塗り替えているこの映画はアカデミー賞にもノミネートされて制作スタッフも大盛り上がりしているのだった。(本年3月10日「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」が視覚効果賞を受賞! Congratulations!

 ゴジラが誕生したのは1954年である。アメリカのビキニ環礁での水爆実験により深海にいた生物が突然変異したものと言われているが、他の怪獣とは決定的に違うのはまさにゴジラは、「悪」を体現した存在だからなのだ。昔の映画によくあった勧善懲悪でもないし正義の味方でもない。今回の映画は、特攻隊を忌避した主人公が周りの環境に馴染めず自分を追い込んでいく内面的なものと、彼のまだ「終わっていない戦争」の中で戦っていくのと、もう一人のヒロインの女性との結びつきが次第に退っ引きならなくなって、ハラハラしたり、冷や冷やしたり、笑わせたり、泣かせたりする。


    前回もヒットしたが、石原さとみがまだ健在で(ごめんなさい、まだまだ活躍されてました!)ゴジラが日本政府を動かし自衛隊を動かし、学者を動かして人々が右往左往するのは同じ。最近これまた熊の被害があってとうとう政府(環境省)も「指定管理鳥獣」に指定した。今年1月までに熊による被害が全国で218人に上り過去最悪になったのが原因らしい。これについて朝日のモーニングショーで長嶋一茂が「動物との共存」から離れる決定と話し、玉川徹も「そもそも鹿が増え過ぎて熊の好物のドングリとか樹木の果実を食べ尽くしたことにより熊が下界に降りて来ざるを得ない状態になっている」と解説した。その通りである。熊が「悪」の存在になっているのは、人間が植生を奪い生存環境を破壊したからなのであって逆ではない。今後政府や自治体は官学協同でこの問題に対処しないといけないだろう。まさに映画のゴジラを見ていると、非常によく似ていると思ってしまうのは私だけだろうか?

 前回だったか、ゴジラの帰巣本能を利用するというのがあった。カラスが明け方出発して夕方には寝床に向かうあの習性のこと。熊は人間を殺すのが本能ではない。それは間違った個体での単なる行動が原因だ。そしてそう仕向けたのも人間だということを私たちは理解しなくてはいけない。

 ※ 最近私は産経デジタルの購読を中止した。それはadobeのソフトとかに費用がかかるから。だから決して朝日の回し者でもないし、特別靖国神社崇拝者でもないことを断っておきます。

2024年2月7日水曜日

AIの未来、または村上春樹について

    最近生成AIを利用して誰かが小説を書き、それが芥川賞に輝いたことから俄然注目を浴びることになったのがそのAI。小説は既に第二版になり、初版は少し高値を付けて転売されている。初版本といえば、最近村山由佳の「二人キリ」(阿部定をテーマ)のサイン本が丸善&ジュンク堂梅田店にあったので買った。今の今までChatGPTや生成AIについて全く関心がなかったが、かの野口悠紀雄先生が近刊の自著で日本はその分野で遅れていると言われていたので関心を持ち出した。自分にとっては主にコンピューターのプログラムに関する分野ではあるが、それに関する本もいくつか購入している。ここ四ヶ月になるが本屋さんに勤めてから今までに購入した本はざっと100冊に達する。それを全部読めれば相当な博識教養が身に付いているはずであるが、殆ど読めていないが実情なのである。面白いなぁと思えば、検索して出来るだけ安いのを見つけるクセがついてしまった..。三十五ならきっと怒るんじゃないやろうかなぁ…断捨離名人だけにな?京都のどこかで一緒に湯船に浸かった時を思い出しつつ、お前とのWベッドを購入した。これもYouTubeで誰かが無印で寝心地のいい掛け布団の話していたから。そばでいつも甘い夢を見て寝ていたお前が本当に快適に眠るためのアイテムなんやから、これは怒らんやろうと勝手に思い込んでいる。


  画像は、Appenという会社のサイトから。「生成AI(ジェネレーティブAI)構築を支援する3つの新製品をリリース」なんとか

 村上春樹が何か新刊を出したら、当然の如く初版買いするおれやけど、いつも棚に飾っておくだけで読まない。もちろん初期の何冊かは読んだし、大好きな作家ではあるしファンでもあるけど生成AIを使ってまで肩を並べようなんて思わないし、特に賞も欲しくない(負け惜しみ)。欲しいのはお前だけやからな(ぷん!)。お前が我が家に来たら、今おれが使っている1階の二段ベッドは娘さんのために解放するからな。それからここんとこ休みで自治会の役員とかの仕事とか暇を見つけては1階と2階を行き来して断捨離しながら片付けをしています。そりゃWベッドは部屋いっぱいやし、今までの洋服とかとにかく片付けできてない代物がいっぱいなんやからさ。ちょっとぐらい手伝ってくれてもいいんじゃない?

 ところで最近ハマっているのがTaylor Swiftの歌。お気に入りは、

 All Too Well (10 minutes version)

Taylor Swift sings All Too Well

 この歌の意味は、あの頃の私たちにあった出来事は「本当に鮮明に」覚えている。そんなことを語っている。何をしたって、どこに行っても。おれもそんなことを思い出しているけど、どちらかといえば、過去よりもこれからが大事やと思っている。過去を振り返るのはいいけど、これからの二人のことを考えて、二人の未来を構築することの方が大事やからね。

新中東戦争のゆくえ