2022年5月28日土曜日

人生の達人とは

    この間いつものように山の辺の道を歩いていると、足腰は確かに達者みたいだけれど年は七十は超えていそうな高齢の男性に出会った。気になって何処に行くのか尋ねてみた。すると男性は「行けるところまで行きます」と言う。その人はどうやら関東方面から来たらしく、それも東海道とか中山道とかそういう宿場町があるところを好んで歩いているようで、昨日は京都に入り、今日は奈良から山の辺の道を下って桜井方面に向かっているようだった。

 現代であれば当然風景を写真に収めるとか、insta映えするshotを狙う、とかそんなことばかり長けてしまうのが普通だけれど、その人はカメラを持たず!ただ探索するだけの一人旅で、それを私に推奨してもいた。私は、こういう人こそが「達人」なのだとその時思った。



            お前も達人やった。どんなところでも眠れる達人…。
            いやもっと違うすごい達人のような気もする…

    単身赴任という生き方を余儀なくされている人が世の中にはいるが、私の勤めている食品会社の工場にも結構いる。工場長自身が浜松から来ているし、この間は群馬から来て5年はいる人がやっと帰って行った。入れ替わりに今度は福岡から別の人がやって来る、と言った具合に単身赴任が当たり前な生活になっているみたいだ。人によればどうやら賃貸住宅に要する費用を会社が賄ってくれるそうでそういうことが気に入っている面もあるらしい。寂しがり屋の私にはとても出来そうもないことだと思う。そう言えばこの絵の女性の父親も東京に単身赴任していたっけ。政治家でも、モリカケ問題とか桜の会で追求されても知らぬ存ぜぬを貫く人がいたけど、やはり達人なんだと思ってしまう。最近では大阪市の上海電力が話題に上がっているが、誘致を計画した当の本人は我関せずのスタンスを取り続けている。う〜んやっぱりあの人も達人なんだろうか?

追記;5月29日の日曜日、バイクの集まりW1westなるものに参加したのだけど、その時三重県のあやま道の駅🅿️にイギリスのバイク、トライアンフ1200に乗って来ていた男性とたまたま立ち話をした。TOTO社員で最近大阪に転勤になったらしい。名古屋の同僚と待合せをしていて、ちょうどそこがどちらかも90キロ地点だそうな。その人も関東の人で、ずっと単身赴任を続けているらしい。ああいや〜いるもんですねぇ。世の中には達人が、ゴロゴロ。


2022年5月24日火曜日

「今何してるの?」

  よくそんなこと聞いてきたけど、三十五はいつもそばで眠っていたから、おれは「眠り姫」ってあだ名を勝手に付けていた。ドライブしててもさ、直ぐに横でいつしか眠ってしまっているお前がいた。

 占いの先生が言ってたよ「あなたの横で安心して眠っている姿をよく目にしてたんじゃありませんか?」って。Rock On!


 きっと居心地の良さがそうさせていたんだと思う。「あなたはあの人と一緒にいると、まるで子供のころの純粋な気持ちに戻れるような、懐かしい感覚に襲われるのではないでしょうか?」「別れたからこそあの人は一緒にいた頃どれだけ居心地が良かったのかっていうのを痛感せずにはいられないんです。」「別れて切れるような縁だったら、二人はお互いのことを苦しさを伴いながら思い出したりしませんよ。」「あの人にとってあなたは欠くことのできない存在であり、またあなたもその想いは同じであるはずです。これからも二人が仲良く力を合わせることによって、一人では出来ないことが可能になり、それぞれの社会的な信用もどんどん高くなっていくことでしょう。」「相手に心から献身してみせること…それが二人が背負っている宿命なのです。」「相手の成功のために協力することが、二人の出会った確かな理由です。」

 最近MacBook Pro を買った。デジタルでイラストを描こうかなって思ってさ。(※2022年12月現在、やっぱりデジタルは苦手だとわかった)Macはグラフィックだけじゃなく、音楽にも強くて、今では鼻歌で簡単に曲が作れるようにもなっている。「類は友を呼ぶ」ということわざがあるけど、最近職場に昔ブラスバンドや長距離走など共通する話が出来る人が入ってきた。今年もそろそろ半分にきた(ロシア情勢ばかり見ている分けにも行かないから)。まだまだ成し遂げなければいけないことがあると思うんやけどね、(義兄が逝ったし転機が近づいている予感がある)お互いに飛躍の年になればいいよね!

追記(2023.5.26);このブログを投稿してちょうど1年になる。変わった事、変わらない事は何か。最近日本でもそろそろ「コロナが明けた」宣言でマスクはしてても、職場の食品会社でも検温とか原則しなくなったし、株価もバブル期以来の高値で推移、広島サミットで日本が俄かに注目されているかのよう(それでも中国通の変な知識人はいるけど)。変わらないのは、ロシアの侵略。これもサミットにゼレンスキー大統領がサプライズ訪問したり華を添えた。悲惨な事件は相変わらず起きているし、半年が過ぎて(ほぼ毎日ノートに日記は書き綴っている。日記というより、アイデア帳かも知れんけど)何か期待感をもっている自分がいる…。


2022年5月9日月曜日

青葉の季節に

 「チカちゃんって呼び名、やっぱり自分にはピンと来ないから、直木三十五の三十五(夏目三九みたく)にするわな。それでゴールデンウィークどうやった?」

「毎年同じような感じかな。」

「同じように見えてもさ、今年は違っているかもね。世界の中の日本。人出も以前のようになったし。相変わらず30キロ以上の渋滞の中にハマってたし。あと、自分の家の近くに住んでいた同級生の店(地元では結構流行ってたんやけど)が閉店に追い込まれてて、1億を超える負債抱えてね」

「そうなの。大変ね。確かに全国的に、円安だと輸出に強い大企業は安定しているけど、小さな企業や飲食店なんかは弱いものね。」

「昔さ、三十五ちゃんがメールで云ってたことなんやけど、私も待つんだから、けんちゃんも待たないといけないんだよ。これ、当時はさ、そんなバカなこと、非現実的なことと思った分けなんやけど、年月が経つとその言葉の意味が人生哲学的なというか、ある意味深い真実を含んだ言葉に思えてきて、本当に三十五はそう云ってたんじゃないかって思えるようになってきたんよ」

「さすが、洞察力に富んだけんちゃんだけあるわ、私が見込んだだけあって。でも私も当時は、つい言葉が先行しちゃって、どちらかと言うと何も考えずに言ってしまってて、後で悪かったと反省したり、後悔したりすることが多かったみたい。結構いろいろ悩んだしね自分では。今は少しは、ちゃんと相手のことを考えられるようになってきたと思うけど。」

「偉いね。別れた期間が成長させたと思ったら有意義だったかも知れないね。一度占いやって見たことあったけど、前世の結び付きがあって、一度別れることが必要だったんだって書いてあった。二人が別々に過ごしている時間は、二人がお互いにとってまるで心の一部であるかのように、深く分かり合えていたことを再確認する意味があると。それが大事で、絆というものがあれば実際の距離も関係ないと。そして今変化の時を迎えているらしいんやけどね」

「そういうの好きね、けんちゃん。私には分からないけど、少しわかる気もする。今日ってさ、例の戦勝記念日やったよね、彼の地では。どうなるんやろう。」

「プーチンは病気が結構進行しているのかもね。でも自分が今日だけは勝っていることを演出してみたいらしい。その後でパトルシェフ(安全保障会議書記)に代行させるという腹積りらしいけど、どうも長引けば長引くほど戦況も変わってきている気がする。かなりの数の有能な国民が国外に脱出したし、経済は一寸先は闇だし、仲のいい国ばかりを頼みに出来ないだろうしね」

「昔ね、私がしんどい時けんちゃんが来てくれようとしたでしょ、私はどうして来るの?なんて言ってあなたを困らせたけど、あの時本当はすっごく嬉しかったの。今も忘れていないわ。今度あったら、いっぱい話、しようね。」

「うん。いっぱいね」


写真→差し替え(2023年夏に我が家に出来た葡萄「いっぱい成った!」)




             花束をあげる 美しいきみに


新中東戦争のゆくえ