2020年11月20日金曜日

あれから...(関西弁バージョン)

 プラターズ(The Platters)がさぁ、日本に来て...その頃はまだ梅田のライブ・ハウスが「ブルーノート」って言ってた時やったんやけどね。まだお前にも会ってなかった....。(ちなみにやけど、2005年夏に行ったNew Yorkでは2日連続で本場のBlue NoteでJazz楽しんだよ。ロン・カーターも出てたな)ハーレムの夜の街を一人で歩いて、その生演奏を見て感動して帰って来た分けなんやけど、それを今盛りのYouTube動画で見て思い出したりなんかしてる、最近買ったiPad Pro11で。(※最近さぁ、いけないよねぇ、全く知らなくていいような商品をわざわざ動画で宣伝してさぁ、これはホントにいいですよ、っていう製品を紹介している人、あれは行けない、あかん!2日前にも真空管アンプの予約を再開したとかいうのを知ってついつい乗せられてしまってる自分がいた.....あゝお前が側にいたら絶対咎められて諦めてるところやけどな、あ〜あ即決してしまうのはなんで?!我慢せえってか...?)

 11月にしてはまとまった雨が今日は降った、にも関わらずその合間には陽の光が差し込んで変な天気やったんやけど、昼までは地元の病院の口腔外科で女医さんの「痛いですよー」っていう優しい言葉にも関わらず針みたいな器具を口の中に突っ込んでほんまに激痛にもがいて我慢してたくせに、点滴打ったその後は昼から車で、久し振りに田舎に向けて走ってた。amazon music でクリスマスソングかけるまでは、懐かしの「レベッカ」を車内でガンガン掛けてたわ。これもお前に会う少し前やったと思うけど、日本橋の電々タウンで見つけたMac Book pro3400を、60万もするというのに、保険解約してさ(当時嫁さんには内緒で)手に入れた分け...今ならもう二束三文の代物も当時は、Macがほとんど息詰まっていて(日本でiMacが爆発的に売れたから持ち堪えたけど)殆ど独断でMacの炎を消したらダメだという感情で爆買いしてしまってた。あれから20年は経つけど、Macは確かに蘇った、Windowsの一人勝ちを阻止した、偉い!この辺は、ちょうど名もないアメリカの青年が日本のオニヅカって云うブランドだけに惹かれてアメリカで販売して、何れ行き詰まってしまうところを、日本の商社マンが土壇場で助けてさ、NIKEというブランドに育ったのに似ているよね。

いやそんなことはもうどうだってええよ、お前さえ無事でいてくれさえしたら......という訳で、リクエストは今夜は、この曲....


プラターズ 煙が目にしみる

マイルス・デイビス Smoke gets in your eyes


写真は、higashinada-journal.com より

                                 ルミナリエ 今年は中止だってさ....

    追記;2024年1月に再開すると正式に決定された。




2020年11月14日土曜日

Omoide

    思いださなくてはいけないのだろう。思い出が僕らを一種の動物であることから救うのだ。過去から未来に向けて飴のように延びた時間という青ざめた思想(それが現代人には最大の妄想であると私には思える)から逃れる唯一の本当に有効なやり方のように思える。成功の機はあるのだ。この世は無常とは決して仏説というようなものではあるまい。それはいつ如何なる時代でも人間のおかれる一種の動物的状態である。現代人は鎌倉時代のどこかの生女房ほどにも無常ということが分かっていない。常なるものを見失ったからである。

 これは小林秀雄の「無常ということ」の中の一説である。正確であるかは分からないが、思い出すままに記している、その辺に本が見つからなかったから。

 彼女が私に言っていたことはこの「思い出」作りということなのだと今は思うことができる。当時は私にはそれが彼女の特有の曖昧さではないかと勘違いしていた。しかし付き合っていた頃から15年以上過ぎた今あらためて思い返してみると、成る程と思えてくるものがある。二人で織りなす思い出とは、かけがえのないもので、その中に少しでも作為的なところなぞありはしない、もし少しでもそれが見つかれば殆ど激しい顔をして抗議してきたものだ。

 そこにこそ彼女の真実があったし、汲み取るべき本心があったと思う。スキー場で見せたあの激しい彼女の訴えかけてくる真剣な動作は、いつまでも、15年以上経った今でも鮮やかに思い出すことができる。

この文章は、初めてiPad pro11で作成したものです。





2020年11月6日金曜日

野に放て 犀を

 野に放て 犀を

狭い檻にもう何年も閉じ籠っている

閉じ込めたのは 誰れ

牙が磨けてない 大きな土に生えた樹がいるのだ

どこからか懐かしい匂いがする サバンナの大地だ

もうそれらは 遠くに忘れてしまっていた

犀の目から 少し滴(しずく)が落ちていた

幾筋も刻まれた皺にそれは伝う

彼らは 手でそれを拭(ぬぐ)うことを知らない


        密猟から犀を守ろうとしている日本人女性がいる

        (2020年12月28日更新)

        ※私も僅少ながら犀を救うプロジェクトを応援いたしました。



2020年11月5日木曜日

遥かな上空でみている

鳥は悠然と飛んでゆく

秋晴れの空を 太陽を背にして

古(いにしえ)より続く 人の動きをずっと見続けてきた

何を思い悩むことがあるだろう

例えば 国と国とのおろかな争いの数々

人と人とのみにくい諍(いさか)いとか

人は地上にいて 多くのものを獲(え)て生きてきた

鳥は 陸から遠ざかり 領空に羽を伸ばして生きてきた

 

人は知ることになるだろう

何事にも限りがあることを

無尽蔵な地下の資(もと)を 

境界を引き 森を切り拓(ひら)き

川を堰(せき)止め 海には要らないものを流した

空気を汚(けが)し  入り込めれば生き物の領域までも侵し

住処を作り 森の資(もと)を自分のものとして蓄えて生きてきた

やがて それらは 悔い改めるべきだったことを

人は知ることになるだろう

(2020.11.5) 




新中東戦争のゆくえ