しばらくの間宮崎駿の「千と千尋の神隠し」が316億円で国内の歴代興行収入トップだったのを、「鬼滅の刃」が2年前に404億円と簡単に抜いてしまっていた。ちなみに「君の名は」250億円、「もののけ姫」201億円。今回の映画は新海誠監督が満を持して送った作品だったようだ。アニメ映画「すずめの戸締まり」はこれらの興行成績を塗り替えるかも知れない。
「すずめの戸締まり」ヒロインは、岩戸鈴芽。九州の漁村に近い小高い家に叔母と二人で住んでいる。彼女は自転車で通う女子高生。ハプニングが起こるのは、東京の大学へ通う草太というイケメン男子に出会うことがきっかけで、その後変な猫が現れて、「後ろ戸」を閉じる「閉じ師」の草太がイスに変身させられてしまい、鈴芽がその役を担うことになり、二人の地震(みみずの動き)を治める旅が始まる。終わりの方で鈴芽が幼い記憶を辿り母と生き別れとなった東北の地で、津波に飲まれて廃墟と化した街に辿り着いた時に、やっとあることを思い出すシーンがある。そこで涙が出た。
東京からは草太の友人が鈴芽を乗せてオープンカーを運転するが、カーステレオから流れる懐かしい曲はブラピ主演の映画「ブレット・トレイン」を思い起こさせるが、この「すずめの戸締まり」は「もののけ姫」とも共通した主題があるように私は思う。ポンコツの車はルパン三世にも共通するしね。映画がクライマックスに近付いた時に母からケータイの電話が鳴り止まないのには弱った。そう言えば映画が始まる前にケータイの中のお前に一緒に見ようねと囁いたっけ。
もう一人のおれがこの冬にアンデルセンのメルヘンに応募するらしくて、お前をヒロインにするって張り切っていたよ。テーマは「約束」약속 だってさ。
かけまくもかしこき日見不の神よ
遠つ御祖の産土よ
久しく拝領仕つったこの山河
かしこみかしこみ謹んでお返し申す
映画を見た11月14日夜(17時9分ころ)ニュースが流れた。「東北地方福島県浪江町、茨城県つくばみらい市で震度4を、東京都や横浜市でも震度3を観測する地震がありました。」また石川県でも深夜最大震度4を観測する地震が起きている。前者は、ずっと離れた三重県南東沖を震源地とする地震で「異常震域」といわれるめずらしい現象であることが気象庁により発表された。
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