2020年4月27日月曜日

失くしたもの

失くしたもの

去年の夏、川で釣りをしていたら 突風が吹いた
最初の地点から離れていたから ロッドバッグが気になった
急いで戻ってみた でももうバッグはなかった
バッグの中にはケーソンの4本継ぎロッドがお気に入りのケースに包まれ
テンカラ竿まで使わないのに入れていた
後で思った ほんとうに残念で仕方なかったけど
そのバッグを川を下って探している間に小一時間は過ぎていた
それは ひょっとしたら 失くしたものと 自分の命を
引き替えにしたと考えられないかと
もし1時間早く帰れたら どういう運命をたどっていただろうか?

そして今年梅田の百貨店でとある画展があり、見に行った
お気に入りのマフラーを何時の間にか失くしているのに気づいた
そうやっていつの間にか大事なものを失くしてしまう

恋人も同じこと?
何時までもそばにいて欲しい人も 失くす時がある
それはとても悲しいことだし、耐えられないことだけど

もっと奥深いところで そういうことも決まっているのだとしたら
もっと先のことを知らなければいけないのかも知れない

このコロナによって 世界は、これまでとは違った展開に
なりそうな気配を見せ始めている
今まで考えたことのないような、それは
Big Storm のようでもあるし、ハリケーンや竜巻のようでもある
そんな大きな途方もない風が人々を巻き込んで とんでもないところまで
運んでいくなんて...でも

もしかして、お前とおれを再び近づけることにつながるのだとしたら...?
(2020年4月26日)

あの日

あの日 ...      〜2004.12.5〜

あの時のお前を捜している 容易には見つからないだろうけど
あの時の自分がそこに戻らなくてはいけないから
うまくあの時に戻ることが出来たとして
お前は優しく微笑んでくれるかな?
遠い日のようでもあるし 二人のほんとうの姿に会えるようにも思う
二人にとって見つけることが容易に出来たとしたら
幸せはまだじっとそこにあって 二人を待ち続けていたんだろうな
(2020年4月16日記)

世界のいま

世界のいま
誰も自分が死ぬなんて思ってやしない
まだまだやらなきゃいけないこと やれてないことがたくさんあるから
会えるべき人にも会えてないから ずっと先まで 自分の生が続くと信じてる
人を見て愛おしくなるとき それは自分の心の中に
誰かに対する愛おしい気持ちが隠れているからに違いない
車のヘッドライトが照らす夜更けの濡れた舗道
その先に希望(ねがい)を繋いでいこう
自分を愛おしく思おう
(2020年4月13日記)

     日本経済新聞社の記事から

あなたはいま

あなたは何をしていますか?

2011年 03月 24日(東日本大震災のあとで作った詩)
あなたは今何をしていますか?
悴(かじか)んだ手を見つめて 母を思っています
母の手は暖かかった
学校まで私を迎えに来てくれて「お帰り」って云って 私の手を握ってくれた 優しい母
どこかにいて 私を見てくれているような まだそんな実感があるよ
母の温もりの手が 私の冷たい手を温めてくれてるよう... 今でも
あなたは今何をしていますか?
がれきで埋まった町で夫の帰りを待ってるんです
あの時 夫の声ははずんでた
子供を迎えに行くよって優しい声で言ってくれて 会社を後にした優しいあなた
どこかにいて 子供たちと3人を見てくれているような まだそんな実感があるよ
夫の温もりのある身体が 私を包んで癒してくれてるよう...今でも 

あれから、8年が経った。 (更に1年が過ぎた...今年2020年)
宮城県東松島市の自宅で、瓦礫の中から娘の卒業証書を見つけた女性(2011年4月3日撮影)。3月11日に東北地方を襲った巨大地震と津波によって、数十万人が家を失い、1万5000人以上が犠牲となった。
Photograph courtesy Yasuyoshi Chiba, AFP/World Press Photoより


hosi no tikara

hosi no tikara

2011年 04月 08日に作った詩です。
見上げたら そこに輝いていた星が今も光っているのが不思議
あなたを見えなくても あなたが私を見てくれている
そばで歌っていたあの歌を もう一度歌って
そのフレーズが好き 決まり切ったリフレイン 私を癒してね
私が力をもてるようになるまで....あなたのそばで

私は、2011年2月、東北の震災が起きる前にワーナーブラザーズが公開した「ヒアアフター」(クリント・イーストウッド監督・音楽のHere After)を見に行った。その時思ったことは、こんな津波のシーンはCGでなければ実際に起こりえないということだった。 ところが、それから一ヶ月して発生した大津波が現実に起こった時に私たちは、言葉を失くした。 この作品は、主演のマット・デーモンの作品(「ボーン」シリーズや「アジャストメント」など)の中でも好きな映画の一つである。しかし、ワーナーブラザーズは、震災が発生したことにより、作品上映を打ち切ってしまうのだ。
画像は、映画コム より



New York City

New York City

2019年2月18日 ·
to Hickey
セントラル・ステーションへは 南へ1マイル
イエローキャブでかけつける one way
早くしないと きみがいなくなってしまう 
急いで 運ちゃん!
マイ・バイクをかついで列車にいそぐニューヨ
ーカーに ご挨拶
下のカフェで ほら くつろいでいると 
見逃してしまうよ きっと
ここでは 誰よりつかまえるのが難しい
娘(こ)だから
✳️撮影~ ken  真っ正面に見える高いビルMetLifeの前にグランド・セントラル・ステーションがある。2009.6.7作った詩は、当時、宇多田ヒカルに向けたもの。


haru wa kuru

haru wa kuru


何時になったら  あなたに会える
春になれば    会える気がする
どこに行けば   あなたに会える
さくらの木の下  待てば会える気がする
桜散る中     遠ざかる影
あの日から    私の気持ちは
あなたに傾いている
 
何時になったら  あなたに会える
暖かくなれば   会える気がする
どこに行けば   あなたに会える
駅の改札     待てば会える気がする
人混みの中    近づいてくる影
見つけたら    私はあなたと
一つになる......

風のように去って 風のように突然やって来る
私は笑顔でいっぱいになる 
2011.3.30


summer time

summer time

そんなレベルで歌いたい あなたと一緒に ....
オーガニック・ヒルズのテキスタイル・ホリディ
車で今すぐ迎えに来て  
わたしはずっといるわ  ここに
セシルヘアに ピンクのリボン 
ここは待つにはすごく 寒い場所
ここから早くわたしを 連れ去って
ねえ、darlin

✳️10年前の2009年 01月 11日 に作った詩とイラスト by Ken
当時はリーゼントde決めてく?」という題がつけられていた。 


natsu wa kasoku suru


natsu wa kasoku suru


 
   夏は加速する....
 わたしをおいて
 岡崎から 川伝いに歩く 屋台船を見ながら
 ウォーター・フロント 
 インクライン
 水しぶきが上がる 空いっぱい に
 どこまでも続くレール....  跨ぐと 
 
 過去の時間(とき)が 聞こえた気がする... 
   
散歩コースの岡崎に住んでいる、安室奈美恵に捧げる。  
2009年 06月 08日に作った詩です。 illust&words by ken

季節はちょっと違うけど、安室奈美恵といえば、このクリスマスソングが好き。


12月のわたし

2019年4月11日 

  作詞 2016年12月18日
____阿久悠先生に捧げる。
1 冬になったね 
昔を思いだしていたらさ
  どこからか風が吹いてきて
  あなたがいた頃と同じ香りを感じたの
  歩道のつむじ風は
  枯葉をかき集めてはどこかへ掃いてく
  私は前を向いてはいるけれど
2 雪になったね 
あなたを思い出していたらさ
  誰かが囁いてる声が聞こえて
  それがまぼろしだと思いたくないの
  歩道のポインセチア
  人の目を惹き付けてますます赤く染まり
  私は後ろを振り向かないでいるけど
3 星が流れたね 
ずっと思っていたらさ
  どこからかあなたがやって来て
  私のそばにいるなんて信じられなくて
  歩道の糸杉に光が点り
  遠くで鐘が鳴って夕闇を包んでも
  あなたが私を見つめているとしたら...
今でもあの頃、審査員席で鋭い目で、世の中を見回しているところを思い出しますよ。ヒット曲数知れず。時代は、平成から令和へ......。

delete C

2020年3月27日 22:46 
NHKで放送していた
ひとモノガタリ「がんを治せる病気にしたい~ある女性の挑戦~」を見て、詩をつくりました。

delete C

言えずにいた一言
あなたに会えてやっと言えた
咲き誇る雪柳 春を待つレンゲ草
告げたい言葉 消したい言葉
指で空に描(か)いて また消すと
あなたが微笑んだ 気がした
私の帽子が風にあおられて
飛んでいきそうになる 
あなたが慌てて押さえてくれる
あなたが私を支えてくれる
私は自由になる あなたがいるから
ずっとその手を離さないでね、これからも
痛いくらい強く握ってて
あなたを感じる 私の弱さを消して
あなたの力を感じて 私の命がよみがえる


新中東戦争のゆくえ