2024年4月18日木曜日

生成AIの行方

     最近AIに関していくつかの動きがあった。一つは、芥川賞を受けた作家が作品の一部に生成AIを使ったと告白したことで注目を浴びた。今ではその作品が書店では既に三版が平積みされている。読んだ読者は、その部分はどこなのか非常に気になっているはずだ。それもそのはず、以前理研で巻き起こした「学術論文」騒動も、同じように論文自体が今後生成AIが変わってつくることも考えられるし、どの分野にもそういったことが予想される。序でに言うならば、文学界は「もう後に引けない」状態になったと言うことを意味している。これは大きなことで見逃せないかもしれない。これについてもし三島由紀夫や小林秀雄が生きていたら、どう言うだろうか?どういう評価を与えただろうか?もう認めてしまったんだからAIの存在を。既に認めてしまったら、もう後へは引けないのだ。誰が、いつ、その小説にAIが関わっているのを「検証」するんだろうか?下の記事に出てくるように、ソーラーパネルだっていつの間にか承認してしまって、それが「環境にいいから」と言う理由があったなら、それで適法(適正)ということになってしまうものなのだ。言うなれば、「パンドラの箱」を開けてしまった。

 そして今回、海上保安庁が作ったポスターはAIによるもので、下の図案に落ち着き公開したものの、外部から早速クレームがついたのだった。結局取り下げざるを得なかったという曰く付きのモノで、消そうにも何時までもSNSは残ってしまうから厄介だ。音楽(楽曲や歌詞)やこういったデザイン、絵画といったアート作品分野にはAIが得意なデータを何億もの広大な中から拾い集めて、加工し、「気に入った」作品を瞬時に作成し、依頼者に提供してしまうので優れて重宝されている分けなのだけれど、「著作権」「意匠権」という人の権利と密接に結びついているから、問題を起こしてしまうことにつながる。



 過去にも東京2020オリンピックでテーマデザインを募集したところ、盗用されたデザインが選者に知らずに選ばれてしまった。別のデザイナーのもの(市松模様をあしらった格子柄の奇抜なデザイン)に差し替えられたという経緯があったのは誰しも記憶にあるだろう。AIが仕事をやり遂げてくれるなら誰も苦労をしないということか…。

    (話は変わるけど、離婚後の親権が片親だけでなく両おやになることが国会で立法化に向けて審議中であるけど、一部批判も出ている。子供の人生で大事な選択の時に両親の承諾が必要になるとか、色々問題もあるらしいが、なるようにしか人生ならないのなら、別に三十五もそんなに難しく考えないでもいいんじゃないかなぁ。おれは親権を放棄せざるを得なかったけど、その効力は子供の間だけのこと。永遠に続くものじゃない。子供と縁を切ったわけではないからね。三十五がきっと今親権とか調停とかの問題に直面しているかも知れんから、触れておくよ。未来を見据えているというなら、環境は少しずつ整えているから安心していいよ。)

改正民法成立

 最近書店で購入した本は、新潮文庫のジェフリー・ケイン著「AI監獄ウィグル」ちょっとネーミングが悪いと思うけど、立派なドキュメンタリー作品である。どんな内容かというと、「中国西部の新疆ウイグル自治区では、人々は自分たちの暗黒郷distopiaを『状況』と呼ぶ。」「『予測的取り締まりプログラム』にもとづいてAIは、その男性が将来的になんらかの罪を犯すと判定し、強制収容所に送るべきだと勧告する。警察官たちは同意し、男性をパトカーで連行する。男性は『再教育』の期間を終えてどこかの時点で戻ってくるかもしれないし、あるいは二度と戻ってこないかもしれない。」「政府の監視カメラとメッセージ・アプリ『微信(WeChat)』によって、あなたの購入履歴はつねに監視されている。」「仕事が終わって車に乗ると、道中また10ヵ所以上の検問所を通過し、自宅のある地区の入口ゲートでIDカードをスキャンする。そこは、IDカードをスキャンせずに出入りすることが許されていない、フェンスやコンクリート塀に囲まれた隔離地区ghettoだ。」「夕食の後夜のニュースを見おわると、居間の隅に設置された政府の監視カメラのまえで、政府の監視員とともにベッドで横になる。なんとか眠りにつけますように、とあなたは願う。」こんな感じの内容がプロローグだけで綴られている。

 奈良県知事の山下知事をはじめ日本の維新(中華維新に名称変更すべきだ)が奈良県五條市の山林で推し進めているソーラーパネルは、中国製であり、解体するにも手に負えない代物で、ソーラー自動車が海南島で発火して大事故を起こしたように品質についても非常に問題があるが、これらはウイグル自治区で奴隷となっている人たちによって製造されている。世界中でその殺風景なパネルが山の美観を損ない張り詰められている。既に阿蘇山も張り詰められているし、あなたの住んでいる地域でも、全国津々浦々までもが森林の代わりにソーラーパネルが太陽光を浴びているのだ。もう既に手遅れになってしまった感じもしないでもない。山林から追い出された熊とか獣が街中に逃げて来ているという現実にも関わらず、日本人が喜んで(太陽がどれだけ照るかも知れない日本で)「環境に優しい」という言葉に騙されて導入し、設置している太陽光発電所によってこれからも日本人だけでなく中国の辺境にあえぐ人たちまでもが不幸になってしまうことに、一日も早く気づくべきだと思う。


「きっとあなたの辛い事、全部忘れられる日が来るから。必ず来るから」と欧介が桜子に諭すように言う。桜子はいう。「子供の頃からずっと思ってた。いつか王子様が迎えに来て、貧乏な私を助けてくれるって。それは。それは、貴方じゃないわ。」欧介は「わかってます」と答えると余計に桜子は悲しくなってしまうのだった。そして桜子は耐えきれず欧介の胸に身を委ねてしまう、涙を止める術も知らずに。自分の素直な気持ちを相手に伝えることがその時はできない二人だった。ずっと後ろの方で暗闇の中で光り輝きながらゆっくり回り続けている観覧車がそんな二人を見守っていた。

MC183




2024年4月6日土曜日

間違った未来を生きている?

    大谷選手の例の件で田中真美子さんも相当ダメージを受けたよう。そりゃそうでだよね、昨日まで一緒に一平さんの奥さんとVIPルームで応援観戦していたんだから。観戦は今はデコピンだけになってしまった。大谷選手も最近どこか不調に思えるが、完全に吹っ切れた分けではないからだろうか。(今日2024年4月4日やっとシリーズ第一号HRを打っている。追記;5月6日には、9号に続いて遂に10号HRを放っている。追記;6月19日20号HRを放っている。ムーキー・ベッツが骨折して戦力ダウンの中チームはロッキーズに逆転勝利している。)

 昨日退院後職場復帰して大阪市内の有名書店に入り、ひととおり見回ってガーデニングや占いの所に行くと、中園ミホの本が3冊に増えていた。家では最近また見たくなって昔のドラマ「やまとなでしこ」を見ている。中国製の違法DVD(7枚組)やから少し安かった。気を付けなければいけないのは標準字幕が中国語で切り替えること。でも何回も見ていると筋書きも覚えてしまうけど、その都度感動する自分がいる。中園ミホは、このドラマの脚本を描いていたのだ。今は占い師に転向?かどうか知らないが、その本のそばにはまた別の占い師が違う見方を記している…量子力学に基づく世界観で「気付き」とか「波動」「引き寄せ」とか、入院中に読んでいた本「死は存在しない」と一致している。その著者は田坂広志教授で、東大大学院では原子力工学を専攻した博士で、ダボス会議の日本代表メンバーでもある。彼は人生の節目節目で不思議な体験をしてきた。なぜ説明できないことが人間世界には起きるんだろうか?それを明らかにするためにこれまでもずっと思考を重ねてきたが、ようやく量子力学の見地からある仮説(ゼロ・ポイント・フィールド仮説)を立てた。この仮説ならば不思議な現象も説明出来るんじゃないか、そう思った。例えば「シンクロニシティ」は意味のある偶然の一致だけど、前世からの縁があるからとか、説明できない事があったり、「コンステレーション」は、偶然とは思えない巡り合わせで起こり、その人にとって大事な意味をもつものらしいが、そういった現象が科学で説明出来るというのだ。彼の仮説には、占い的中や予言、予知などと言った言葉も含まれている。

 表題の言葉は、ある占いによるもの。「あの人があなた以外の他の誰かと一緒にいるのは過ちだったと言うしかないでしょう。今のあの人は現状を望んでいる分けではありません。ただ状況を変えていくためには、時間が必要です。二人の関係は、この先必ず変化していきます。なぜなら本来であれば、あなたとあの人が結ばれるべき関係にあるからです。言うなれば、今の状況は二人にとって『間違った未来』なのです。しかし済んでしまったことは仕方ありません。これまでの経緯や過去にこだわるのではなく、今は未来をしっかりと見据えることが大切です。」「これから始まる新たな旅の『扉』を開けるのは、自分次第ということを示しているんです。そして新たな使命に関する情報が、あなたの中に既にあるということなんです。そう遠くない未来に、曖昧になっているその答えが明確になるはずです。」


 「やまとなでしこ」ではストーリーが展開していく中で、ヒロインの神野桜子が


医者で金持ちの東十条司と結婚式を挙げるが、土壇場で桜子が思い直して会場から姿を消してしまう、花嫁姿で。桜子は何故かいつの間にか中原欧介に惹かれている自分に気づくのだった。「きっと、あなたの辛い事全部忘れ去る事が出来る日が来るから。きっと来るから!」という欧介の言葉がいつまでも脳裏で囁くのだった。病床の中で欧介の母親も桜子に言う。「欧介ならきっとあなたを幸せに出来るわ。お金じゃ買えないたった一つのもので」。
 そしてそれから心変わりした桜子は、非難する新郎側や心配する彼女の周りにも「私が悪うございました」と腑抜けのような状態で謝罪する。欧介は元上司から請われて一介の魚屋から数学者になるべくニューヨークへと旅立って行く。悩んだ末に決断した主人公の欧介に代わり、かつては合コンの女王と呼ばれた桜子が真実の恋人を追いかける立場になっていく。そして最後はカメレオンが象徴するようにハッピーな結末になるのだけれど、このドラマの役者(他の脚本家も含めて)の現実はと言えば色々と意外な、或いは波乱の展開を見せることになっていく。でもここでは割愛することに。制作スタッフがMisiaに頼んで作った歌(everything作詞Misia)が主題歌となった。今も廃れないその歌
                   
  すれ違う時の中で あなたとめぐり逢えた
        不思議ね 願った奇跡が こんなにも側にあるなんて

        逢いたい想いのまま 逢えない時間だけが 過ぎてく
        扉 すり抜けて また思い出して あの人と笑い合うあなたを

        愛しき人よ 悲しませないで 泣き疲れて 眠る夜もあるから
        過去を見ないで 見つめて 私だけ


MC183












新中東戦争のゆくえ