初瀬の長谷寺詣で

  昨日7月14日に長谷寺に向かった。本当は6月の紫陽花の咲く季節に行くべきだったかも知れない。母が入退院を繰り返している時節柄仕方ない。昔だったら真っ先に鮎釣りが頭にあったはずだから。熊の出没のせいで渓流釣りも今は昔の感がある。それで割と朝早くに車で出かけた。本来はバイクで行くのがあまりに暑いから避けた。一日500円の駐車場に400円で入れたやんけ。それにそこは陰が出来ていて助かった。参道を進むと長谷寺と書いた石碑が目につく。霊場西国三十三ヶ所の八番札所。ただ本堂への石段はこの夏にはちょっとキツかった。訪れた人はおそらく皆思ったに違いない。以前昔話アレンジ集を描いたもう一人の自分が、初瀬(はせ)の観音立像とわらしべ長者の物語を描いていた。自分の今住んでいる町でも一昨日から蝉の声が耳につくようになっている。そして7月になって鈴なりのぶどうが紫に色付き始めている。本格的な夏の到来だ。

  本堂の奥に御坐す観音様は衆生を恐らく救うためにそこに立っているのであろう。



 そして今日7月15日は三十五の誕生日。その日「生まれてきてくれて本真に有難う!」お袋が41日間の入院を終えて、近くの別の病院に移った。リハビリが主目的なんやけど、本人は帰る気満々だ。三十五の顔見せて少し安心させている。疲れた身体を鞭打って病院の母を見舞った。そして病気平癒を促すお守りを渡す。初瀬で代わりに大好きな鰻定食食べたよ、と言ったら火打ちのへの字口になっていた。日本の株価もどうしても韓国のKOSPI指数に連動する動きを見せて不安定な動きを見せている。世間では子供たちも夏本番でワクワクしているだろうなぁ。炊事洗濯買い物料理と完全に主婦している僕なのだった。

 それから7月12日に難波の仕事を終えて、ライフでいつものように買い物して荷物一荷提げて歩いていると、八十代のおばあさんがしきりにこっちを見ている。気になって声をかけたら迷っていて「南海どこですか?」と言う。特急までまだ20分あるから、ナンバウォークを半分案内して南海電車を教えた。そしておばあさんは奈良で荷物を忘れたらしく所持金がない状態だったから聞くと「金剛駅やから800円くらい」と答えたので、何か因縁めいた気がしたわ。それにおばあさんの旦那も息子も嫁もPMらしい。千円渡すと、恐縮がってたけど、高齢者詐欺やったら逆やから別にいいやろう。でもほんまに無事に帰れたんやろうか。富田林の家に。

 きっと三十五にはな、居心地が良い場所があって、そこにかえっただけやと思う。そんな気がしてる。そやから、私も待つんだから、けんちゃんも待たなくてはいけないんだよ、って言ったんじゃないかなぁ?あの時。くねくねした道を尋ね歩く旅。ゆっくりと、迷いながら。でも二つの道はいつか一本になっていくんや。


小谷真生子introduced 「長谷寺」

観音立像のいわれを語っておられるので、ぜひご覧ください。

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